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ホラーとサスペンスが交錯する「ぬらりひょんの棲む家」。
この記事では、衝撃的な最終回のネタバレや、物語全体のあらすじ、見どころを徹底解説します。
ゾクッとするような展開に目が離せない作品ですが、最後まで読むことで得られる深い余韻は必見です。
是非、最後までお付き合いください！
作品概要
「ぬらりひょんの棲む家」は、大城密（ストーリー）と羅風龍（作画）によるホラー・サスペンス漫画です。
| タイトル | ぬらりひょんの棲む家 |
| 作者 | 大城密（ストーリー）、羅風龍（作画） |
| ジャンル | ホラー、サスペンス |
| 出版社 / 雑誌・レーベル | taskey / peep Comics |
| 巻数 | 既刊6巻（2024年9月現在） |
「ぬらりひょんの棲む家」第1巻
あらすじ
物語は、不眠症に悩む大学生、小山田和宏が夏休みを利用して実家へ帰省するところから始まります。
しかし、実家に到着した和宏は、祖父母の姿が見当たらないことに気付き、徐々に実家の異常さに気づいていきます。
実家には「ぬらりひょん」と呼ばれる謎の存在が棲みついており、この存在が家族に与える精神的な影響や支配を中心に物語は展開していきます。
和宏は、家族を救うためにこの「ぬらりひょん」と対峙することになりますが、次々と明らかになる驚愕の事実により、物語は予測不可能な方向へ進んでいきます。
【第1巻 最終回ネタバレ】
※ここから先、ネタバレ注意！
ぬらりひょんの正体と衝撃の結末
家族を救うために「ぬらりひょん」と対峙しようとしているかのように見えますが、実は和宏こそが真の黒幕「ぬらりひょん」だったのです。
和宏は妹の美月に対する異常な愛情から、彼女を守るという名目で家族全員を破滅に追い込む計画を立てます。
沼尻と祥子は、その計画を遂行するための手駒として利用されていたのです。
和宏は、二人に一芝居打たせることで、家族が自ら崩壊していくように仕向けます。
沼尻と祥子を使って、和宏は父親の義男を不倫に巻き込み、その証拠を握ることで父を支配します。
同時に、母親の加奈子は沼尻に脅迫され、和宏の計画に従わざるを得ない状況に、家族全員を破滅に追い込んでいきます。
和宏の美月への愛情は歪んでおり、美月を取り巻く環境全てを排除しようとする彼の行動は、次第にエスカレートしていきます。
第1巻の最後には、和宏の冷酷な計画が順調に進行していることが明らかになり、物語はさらに緊張感を高めたまま次巻へと続きます。
第1巻の見どころ
「ぬらりひょんの棲む家」第1巻の見どころは、和宏が抱える異常な愛情と、家族を破滅へと導く冷酷な計画が徐々に明らかになっていくところです。
物語は、和宏が妹の美月に対する執着心を募らせ、家族を次々と操り始める過程を描いています。
特に、不眠症に悩む和宏が実家に帰省したことをきっかけに、家族の異変に気づき、背後に潜む「ぬらりひょん」の存在が明らかになるシーンは緊張感が漂います。
和宏の冷酷さが表れる瞬間や、家族が次第に崩壊していく様子が描かれ、読者を引き込むスリリングな展開が続きます。
第1巻 登場人物
小山田 和宏（おやまだ かずひろ）
和宏は、妹の美月に異常なまでの執着心を抱いており、彼女を自分の手の届く範囲に閉じ込めておきたいという強い欲望を持っています。
この歪んだ愛情が彼の犯行動機となり、家族全員を破滅へと導く計画を立てます。
和宏は、美月に近づく人間を次々と排除し、父・義男や母・加奈子に対しても、徹底的な制裁を加える手筈を整えます。
小山田 美月（おやまだ みつき）
和宏の妹。美月自身は兄の異常な愛情に気づいていませんが、彼女の周囲で次々と起こる異常な出来事に不安を感じ始めます。
美月に近づく人間が次々と不幸な目に遭う中で、彼女は兄が一体何を企んでいるのかを知ることなく、物語が進行していきます。
小山田 義男（おやまだ よしお）
和宏の父。義男は沼尻と共に暮らす飯塚祥子と不倫関係に陥り、その証拠を沼尻に握られてしまいます。
沼尻の言いなりになることで、義男は家庭内での立場を失い、次第に和宏の計画に組み込まれていきます。
和宏はこの状況を利用し、父親を精神的に追い詰めていきます。
小山田 加奈子（おやまだ かなこ）
和宏の母。加奈子は沼尻に脅迫され、やむを得ず体の関係を持つことになります。
このことにより、加奈子もまた精神的に追い詰められ、家族全体の崩壊に一役買うこととなります。
加奈子は、息子の和宏が裏で何をしているのかを知る由もなく、次第に和宏の計画の駒として利用されていきます。
沼尻 哲郎（ぬまじり てつろう）
沼尻は、その見た目がまるで「ぬらりひょん」のような風貌を持ち、小山田家に住み着く謎の存在です。
彼は、和宏と共謀し、小山田家を支配し、家族を次々と破滅へと導く役割を担います。
沼尻は、義男と加奈子の弱みを握り、彼らを操りながら、和宏の計画を補佐しますが、和宏の裏切りによって消されてしまいます。
飯塚 祥子（いいづか しょうこ）
沼尻と共に小山田家に棲みつく女性で、義男と不倫関係になります。
祥子は、沼尻と共に和宏の計画に加担し、家族を破滅させるための手助けをします。
彼女は和宏にとっても利用価値の高い存在であり、物語の中で家族を分断するための重要な役割を果たします。
「ぬらりひょんの棲む家」第2巻
あらすじ
「ぬらりひょんの棲む家」第2巻では、和宏の狂気と計画がさらに進展します。
彼は妹の美月に対する異常な愛情から、彼女に近づく全ての人を排除しようとします。
和宏は同僚の千里を洗脳し、美月を監視させる一方、美月に好意を抱く清春を精神的に追い詰めます。
また、沼尻の娘・純奈と祥子の息子・鷹人が、親の仇を討つために和宏に復讐を誓います。
過去の出来事と現在の陰謀が交錯し、物語は一層ダークで緊迫した展開へと進んでいきます。
【第2巻 最終回ネタバレ】
※ここから先、ネタバレ注意！
和宏の歪んだ愛情がもたらす恐怖
和宏は妹の美月に対する異常なまでの愛情を募らせ続けます。彼の計画は、美月を自分だけのものにするために、彼女に近づく全ての人物を排除するというもので、会社の同僚である千里を洗脳して利用するところから始まります。千里は和宏の指示に従い、美月に接近する男性たちを監視し、その情報を和宏に報告します。
そんな中、美月は偶然カフェで出会った大学生の宇治原清春に好意を抱かれます。清春は純粋に美月に惹かれて近づこうとしますが、和宏にとっては許されない存在です。和宏は清春を精神的に追い詰め、彼が美月と接触できないように画策します。この時点で、和宏の嫉妬心と異常な愛情がさらにエスカレートしていることが明らかになります。
純奈と鷹人の復讐計画
物語が進む中で、沼尻の娘・純奈と飯塚祥子の息子・鷹人が登場します。純奈は髪の毛を半分ピンク色に染めた、どこか不気味な少女で、鷹人は目つきの鋭い小学5～6年生の男の子です。二人は、それぞれの親を和宏に操られたことに気付き、親の仇を討つために手を組むことを決意します。
純奈と鷹人は、和宏に対する復讐を果たすため、清春に接触します。彼らは、清春を利用して和宏の計画を崩壊させるための準備を始めます。この復讐劇がどのように展開していくのか、物語に新たな緊張感を与えます。
過去の出来事がもたらす疑念
物語の中盤では、8年前に和宏が起こしたと思われる不気味な出来事が描かれます。和宏は当時、音楽室で何か不審な行動をしているところを、美月の同級生である砂原凛花に目撃されています。翌日、吹奏楽部のレギュラーメンバーが突然倒れ、その後死亡するという事件が起こります。この事件をきっかけに、1年生だった美月がフルートのレギュラーメンバーとして大会に出場することになりました。
凛花は、この出来事を通じて兄の和宏に疑念を抱くようになります。彼女は、8年前の事件と現在の和宏の行動に何らかの関連があるのではないかと感じ、和宏に対する不信感が募っていきます。
和宏の暴走と美月への危機
和宏の狂気は止まるところを知りません。彼は美月の同級生である東幸成を◯害し、さらに美月の親友である砂原凛花にも手をかけます。このように、和宏は美月を手に入れるために、彼女に近づく者たちを次々と排除していきます。その一方で、美月は沼尻に似た謎の男にストーキングされていることに気付きます。この男が何者で、何を狙っているのか、彼女は恐怖に包まれながらも真実を探ろうとします。
和宏の計画は、さらに混乱を招く展開を見せます。千里が祥子に変装して美月の前に現れるという奇妙な出来事が起こります。美月はこれを幻影だと思い込みますが、次第に不安が募っていき、和宏に助けを求めて電話をかけます。偶然にも彼女は清春とバッタリ会い、彼の家に匿ってもらうことになります。
物語のクライマックスと次巻への期待
純奈と鷹人は、和宏に対する復讐を果たすため、清春と手を組みます。彼らの共闘が和宏の計画を崩壊させるのか、それともさらなる悲劇を招くのか、物語は次第にクライマックスへと進んでいきます。和宏の狂気がどこまで続くのか、そして美月や周囲の人々の運命がどうなるのか、読者は目が離せない展開に引き込まれていくことでしょう。
第2巻の見どころ
「ぬらりひょんの棲む家」第2巻の見どころは、和宏の計画がさらにエスカレートし、物語が複雑に展開していくところです。
特に注目すべきは、和宏が妹の美月に近づく人々を次々と排除していく冷酷さが一層際立つ点です。
千里を洗脳して協力者に仕立て上げ、清春や美月の同級生である東幸成、砂原凛花をも巻き込むことで、和宏の異常な執着がどんどん暴露されていきます。
また、沼尻の娘・純奈と飯塚の息子・鷹人が手を組み、和宏に復讐を企てる展開も緊張感を高めます。
過去の出来事が現在の陰謀と絡み合い、和宏の計画がどこまで進んでいくのか、目が離せないスリリングな展開が続きます。
第2〜3巻 登場人物
千里（ちさと）
和宏の会社の同僚で、和宏の計画に深く関わり陰謀を企てる。
宇治原 清春（うじはら きよはる）
美月に好意を抱く、カフェで働く大学生。
表向きは好青年だが、美月に執着をしストーカーをする。
沼尻 純奈（ぬまじり じゅんな）
沼尻哲郎の娘。親の仇を討つため、和宏に復讐を企てる。
飯塚 鷹人（いいづか たかひと）
飯塚祥子の息子で小学生。純奈と共に和宏に復讐する。
東 幸成（ひがし ゆきなり）
美月の同級生。彼女に好意を抱くが、和宏の嫉妬の対象となり、彼の計画によって命を落とす。
砂原 凛花（すなはら りんか）
美月の中学時代からの親友。過去に和宏の不審な行動を目撃し、彼に疑念を抱く。
「ぬらりひょんの棲む家」第3巻
あらすじ
「ぬらりひょんの棲む家」第3巻では、和宏の計画が大きく進展し、物語は一気にクライマックスへと向かいます。
美月を守るために動く和宏ですが、彼の行動には謎が多く、次々と登場する新たなキャラクターたちが物語に緊張感をもたらします。
純奈や鷹人、清春といった人物たちが絡み合い、予測不可能な展開が続きます。
和宏が描く策略がどのような結末を迎えるのか、スリリングな展開に目が離せない内容です。
【第3巻 最終回ネタバレ】
※ここから先、ネタバレ注意！
沼尻の幻影の正体
美月は沼尻の幻影に怯え続けますが、その正体はなんと純奈が沼尻に変装していたものでした。和宏は、美月に近づくこの「沼尻」の存在に気づき、自分以外にも美月を狙う者がいることに危機感を抱きます。和宏は、千里の協力を得て、清春を監視しながら、沼尻の姿をしたストーカーの正体を突き止めようと動き出します。
和宏の計画的な逆襲
千里は清春が働くカフェに接近し、偶然を装って彼に近づきます。お酒に睡眠薬を入れて清春を眠らせた千里。和宏は清春を縛り上げて尋問し、ついに純奈と鷹人の親が沼尻と祥子であることを突き止めます。純奈の目的は、和宏への復讐でした。清春は命を助けてもらうために、和宏に協力することを申し出ます。
一方、美月はマンションの下で再び沼尻の姿を見たと怯え、和宏に電話で助けを求めます。和宏は、千里に祥子に変装させて鷹人の前に現れるよう指示し、清春と口裏を合わせて自分が襲われたふりをして、純奈に捕まります。和宏は手足を縛られた状態で目を覚ましますが、実は全てが彼の計画通りだったのです。
純奈は鷹人に和宏を刺すよう指示しますが、鷹人はすでに和宏に洗脳されており、代わりに清春を刺してしまいます。この混乱の中で、和宏は巧みに純奈と鷹人を操り、彼らを仲間割れに見せかけて全員を殺害し、放火して証拠を隠滅します。
事件の結末と和宏への疑念
和宏は病院のベッドで目を覚ましますが、そこに警視庁の捜査一課の中谷と青木が現れます。彼らは和宏の周りで不審な死が多発していることに疑念を抱きますが、和宏は巧妙に逃れます。この事件は「逆恨みストーカー拉致監禁事件」として片付けられ、世間を震撼させることになります。
事件から2年後と新たな恐怖
物語はその後、千里が清春との間にできた子供を身ごもり、病院に運ばれる場面へと移ります。2年後、美月はデザイン会社に就職し、日常生活を送っていますが、兄の和宏の狂気はまだ終わりを迎えていません。和宏は、美月に似たラブドールを大量に並べたマンションの一室で、マッチングアプリで出会った女性を次々と連れ込み、殺害するという新たな恐怖を生み出します。
国山愛子の存在
美月の職場の先輩、国山愛子は、美月に対して恋心を抱いており、兄・和宏の妹に対する異常なまでの束縛を不気味に思います。愛子は美月を守りたいという思いから、一人暮らしを勧めます。しかし、和宏はこれを知り、愛子が美月にとって危険な存在だと感じ、彼女の殺害を計画します。和宏は美月に、愛子を食事に誘うよう提案し、その裏で恐ろしい計画を進めていくのでした。
第3巻の見どころ
「ぬらりひょんの棲む家」第3巻の見どころは、和宏の狂気と計画がクライマックスに向かって進行する中で、彼を取り巻く人物たちが次々と巻き込まれていく点です。
美月を守るため和宏は、純奈や鷹人との対決に挑みながら、千里や清春を巧みに操ります。
特に、純奈が父の仇を討つために和宏に復讐を企てるシーンや、和宏がそれを逆手に取って計画を進める姿はスリリングです。
清春の裏切りや、和宏が仕掛ける罠が緊迫感を増し、彼の計画が成功するのかどうか、息を呑む展開が続きます。
また、最後に和宏が証拠を隠滅する巧妙な手口も見逃せないポイントです。
「ぬらりひょんの棲む家」第4巻
あらすじ
「ぬらりひょんの棲む家」第4巻の見どころは、和宏が次々と襲いかかる危機にどう立ち向かうかという点です。
謎の男からの脅迫電話や、社内でばら撒かれた「連続殺人犯」のチラシ、さらには警察の捜査の目が和宏に向けられることで、彼の周囲は一気に不穏な空気に包まれます。
また、美月を守ろうとする国山愛子との対立や、千里が沼尻奈津子と接触するシーンも緊張感が高まる瞬間です。
そして、2年前に和宏が殺害した凛花の兄・砂原涼介が登場し、和宏を追い詰める展開と、和宏がこの危機をどう乗り切るのか、物語はますますスリリングな展開へと進みます。
【第4巻 最終回ネタバレ】
※ここから先、ネタバレ注意！
謎の脅迫と捜査の目
ある日、和宏の会社に謎の電話がかかってきます。電話の主はボイスチェンジャーで声を変えた男で、「東 幸成を殺害したのはお前だな」と和宏を脅し、警察に自首するよう要求します。この突然の脅迫に、和宏は動揺しつつも冷静を装い、誰が自分を脅迫しているのかを探り始めます。
同時期に、警視庁捜査一課の中谷と青木の元に匿名の手紙が届きます。手紙には、「私は小山田和宏に命を狙われている」という内容が書かれており、二人は和宏に対する疑念を強めます。手紙の裏に潜む意図を感じ取った二人は、和宏を密かにマークし始め、捜査の目が和宏に向けられます。
愛子との対立と新たな疑惑
その頃、和宏は美月と職場の先輩である国山愛子を食事に招待します。愛子は、美月が一人暮らしをすることを提案しますが、和宏はこれに強く反対します。愛子は、美月の周囲で次々と不審な死が起こっていることに気付き、和宏に対して疑念を抱くようになります。
愛子は公園で和宏に突然話しかけられます。和宏は、美月に関わらないように忠告しますが、愛子はそれを拒否し、和宏が妹に執着しすぎていることを指摘します。この言葉に、和宏は激しく動揺し、愛子の排除を考え始めます。
社内での疑惑と千里の行方
和宏は、消えた千里の行方を追うために有給を申請しますが、その直後に社内で「小山田和宏は連続殺人犯」という内容のチラシが何者かによってばら撒かれます。社内は騒然とし、和宏は自分に対する疑いの目がさらに強まるのを感じます。
一方で、千里は美月が勤めるデザイン会社のクライアント、石野と接触します。ところが、石野の正体が沼尻の妻、沼尻奈津子であることが明らかになります。
涼介の登場と和宏への脅迫
部屋に帰ってきた千里は和宏と遭遇します。和宏は千里から、2年前に殺害した砂原凛花の兄、砂原涼介の存在を知ります。涼介こそが、和宏に脅迫電話をかけ、会社でチラシをばら撒いた張本人だったのです。彼は妹を殺された復讐心から、和宏を追い詰めようとしていました。
和宏は、この新たな敵の登場に驚きつつも、涼介の動きを封じるための策を練り始めます。物語は、和宏の罪が暴かれるかどうかの瀬戸際で、ますます緊張感を高めていきます。
第4巻の見どころ
「ぬらりひょんの棲む家」第4巻の見どころは、和宏が次々と襲いかかる危機にどう立ち向かうかという点です。
謎の男からの脅迫電話や、社内でばら撒かれた「連続殺人犯」のチラシ、警察の捜査、そして美月を守ろうとする愛子との対立が絡み合い、物語はますますスリリングな展開を見せます。
また、千里が沼尻奈津子と接触するシーンも緊張感が高まる瞬間です。
そして、2年前に和宏が殺害した凛花の兄・砂原涼介が登場し、物語はますますスリリングな展開へと進みます。
和宏がこの危機をどう乗り切るのか、和宏の冷酷さと策士ぶりがどこまで通用するのか、目が離せなくなること間違いなしです。
第4〜5巻 登場人物
砂原 涼介（すなはら りょうすけ）
凛花の実の兄で、和宏に妹を殺された復讐心から彼を追い詰めようとする人物。和宏に脅迫電話をかけたり、社内にチラシをばら撒いたりして、和宏に対して圧力をかける。
国山 愛子（くにやま あいこ）
美月の職場の先輩で、美月に恋心を抱いている女性。和宏の異常な執着に気づき、美月を守ろうと一人暮らしを勧めるが、和宏と対立することになる。
沼尻 奈津子（ぬまじり なつこ）
沼尻哲郎の妻で、デザイン会社のクライアントである石野の正体。千里と接触し、物語に新たな波乱を巻き起こす重要な存在。
千春（ちはる）
清春と千里との間にできた子供。
「ぬらりひょんの棲む家」第5巻
あらすじ
「ぬらりひょんの棲む家」第5巻では、物語が大きく動き出し、和宏の周囲で新たな展開が繰り広げられます。
和宏に対する復讐計画が進行する中で、彼はこれまでにない危機に直面します。
緊迫した状況が続く中で、和宏の過去と現在が交錯し、登場人物たちの思惑が絡み合っていきます。
また、物語は23年前に遡り、和宏と美月の幼少期に起こった出来事が明らかになります。
彼らの過去が、現在の状況にどのような影響を与えるのか、次巻への期待が高まる内容となっています。
【第5巻 最終回ネタバレ】
※ここから先、ネタバレ注意！
涼介の復讐計画が発動
物語は、砂原涼介が和宏に拉致され、マンションの一室に監禁されるところから始まります。
和宏が涼介を尋問しようとした瞬間、マンションの呼び鈴が鳴り、なんと美月が訪れます。和宏は焦りますが、この状況こそが涼介が仕組んだ罠だったのです。
涼介は愛子に、自分が和宏にGPSを仕込んだことや、妹の凛花が和宏に殺された過去を告白します。
涼介は以前から国山愛子と協力し、和宏を追い詰める計画を企てていました。
和宏に対し「逮捕」や「殺害」ではなく、涼介の狙いは、美月に和宏の本性を暴露することだったのです。
涼介の復讐計画は、愛子に対して「これから24時間、1時間に1度、連絡をする」もし2時間以上連絡が途絶えた場合、和宏を拉致したという内容のメールを美月に送るというものでした。
この作戦が見事に成功し、和宏は窮地に追い込まれます。
和宏の逮捕と美月の悲劇
和宏は逃げ場を失い、ついに駆けつけた警官に逮捕されます。
この光景を目の当たりにした美月は、兄の本性を知ってしまい、ショックのあまり泣き崩れます。
これで全てが解決したかに思われましたが、物語はまだ終わりません。
和宏が警官に連行される際、背後から沼尻奈津子に包丁で刺されてしまうのです。
過去への回想
物語は23年前に遡り、和宏と美月が幼かった頃の出来事が描かれます。
幼い和宏、美月、そして藤宮兄妹の関係が徐々に明かされます。
美月がクラスメイトにいじめられたことを満彦に相談し、彼と一緒に帰る途中で捨て猫「ルナ」を拾うエピソードは、子供たちの純粋な心情が伝わるシーンです。
しかし、和宏の嫉妬心や、ルナが変わり果てた姿で発見される悲劇が、物語に不穏な空気を漂わせます。
満彦が美月にプレゼントした、リング（指輪）を見た和宏の嫉妬が、物語の今後の展開にどう影響を与えるのか見ものです。
第5巻の見どころ
「ぬらりひょんの棲む家」第5巻の見どころは、和宏の計画が崩壊し、彼の本性が暴かれる緊迫した展開です。
凛花の兄・砂原涼介と国山愛子が仕掛けた復讐の罠に、和宏がどのように追い詰められていくのかがスリリングに描かれます。
また、物語が23年前に遡り、和宏と美月の幼少期に隠された秘密や因縁が明らかになる部分も注目ポイントです。
幼少期のエピソードで描かれる和宏の嫉妬心や、満彦との関係が、彼の現在の行動にどのように繋がっているのかが興味深い要素となっています。
和宏の過去と現在が交錯することで、物語はさらに深みを増していきます。
読者の反応と評価
「ぬらりひょんの棲む家」は、緻密なストーリー展開と独特の世界観が評価され、多くの読者から高い評価を得ています。
特に、物語の緊張感や最終回の衝撃的な結末は、ホラーやサスペンスファンにとって必見の作品となっています。
一方で、一部の読者からは、そのダークな内容や救いのない結末に対して賛否両論が寄せられています。
それでも、この作品が持つ魅力は揺るぎません。読者は、和宏の苦悩や家族の崩壊を通じて、人間の本質や恐怖について考えさせられます。
作品を読み終えた後も、心に残る余韻があり、再読したくなるような深みがあります。
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