▼『住みにごり』8巻の各話はこちら▼
第68話「小指」ネタバレ考察｜兄フミヤの“封印された過去”と野上の“正義”
第69話「大人」ネタバレ考察｜暴走した正義と、新沼が差し出す“名刺の意味”
第70話「節介」ネタバレ考察｜フミヤと再会した新沼の“涙の理由”
第71話「踊場」ネタバレ考察｜新沼達郎とフミヤが出会った“5/4の意味”とは？
第72話「人参」ネタバレ考察｜“うさぎちゃん”の記憶と、母・百子の喪失の予兆
第73話「責任」ネタバレ考察｜夏海の怒りと笠原の過去、それぞれの“赦されなさ”が交差する
第74話「散歩」ネタバレ考察｜笹原の過去と末吉の異変、静かに壊れていく家族の気配
第75話「出口」ネタバレ考察｜出口なき末吉の心──そして兄妹の”親密さの歪み”
第76話「反転」ネタバレ考察｜末吉の理性がついに崩壊。“跳び蹴り”の衝動は救いか絶望か
第77話「手帳」ネタバレ考察｜日常の中で見えた“奇跡”と、妹・ひなぎとの異様な関係性
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『住みにごり 最新刊 第8巻』
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『住みにごり』7巻は、物語が大きく動き出す新展開の連続！
父親と森田が姿を消して5年後、末吉はフミヤという怪物に怯えながらも、西田家を支える大黒柱として必死に生きています。
しかし、そんな彼の生活を揺るがす存在が現れます。それが、引きこもりを強引に支援する「引き出し屋」。
暴力的な手法で引きこもりを外の世界へ引きずり出す彼らは、果たしてフミヤをどう扱うのでしょうか？
異様なフミヤの部屋、引き出し屋との激突、そして新キャラクター・新沼柊凪の登場により、物語はさらに深みを増します。
末吉の抱える闇とフミヤの衝撃的な行動が描かれる7巻を、詳しいネタバレとともに解説していきます！
「末吉とフミヤの因縁」「引き出し屋の真実」「5年後の新展開」に興味がある方は、ぜひこの記事を最後まで読んでみてくださいね！
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『住みにごり』7巻の主な登場人物
末吉（すえきち）
西田家の長男。父親が失踪してから家族を支える大黒柱となり、古本屋「ブックスあひる」で働いています。
フミヤに暴力を振るわれて以来、怯えながらも逆らえない日々を送っています。
5年間の苦悩が表情や行動に滲み出ており、読者の心を揺さぶる存在です。
フミヤ
末吉を恐怖で支配する怪物的な存在。
引きこもり状態の彼は、自室に異様な空間を作り上げていますが、その理由や心の内には謎が多いまま。
暴力的でありながらもどこか人間らしい弱さを感じさせるキャラクターです。
笠原文吾（かさはら ぶんご）
引きこもり支援を行う「株式会社 太い糸」の代表。
元警察官であり、強引な「引き出し屋」として活動しています。
引きこもりを無理やり外に出す暴力的なやり方や、高額な料金体系が問題視されますが、支援への情熱や信念も感じられる複雑な人物です。
野上大地（のがみ だいち）
「株式会社 太い糸」の新人支援者。元野球部で、体力に自信がある。
経験は浅いものの、フミヤに挑む姿勢には一途さと熱意が感じられます。
作中では笠原とともにフミヤの部屋に踏み込み、重要な役割を果たします。
新沼柊凪（にいぬま ひなぎ）
引きこもり交流会「木陰」の理事を務める女性。
冷静で毅然とした態度が印象的な人物です。
笠原たちがフミヤと激突する現場に現れ、場を収めるキーパーソンとして活躍します。
彼女の存在が、物語に新たな展開をもたらします。
朝井恵（あさい めぐみ）
引きこもり交流会「木陰」の代表。
新沼とともに引きこもり問題に取り組む立場の人物。
直接的な描写は少ないものの、組織の中心として支援活動を進める重要なキャラクターです。
『住みにごり7巻』ネタバレ解説
父親が消えた5年後、末吉の苦悩の日々
7巻の舞台は、父親と森田が姿を消してから5年後。
この5年の間に、西田家の暮らしは一変。
末吉は一家を支える大黒柱として、地元の古本屋「ブックスあひる」で働いています。
でも、彼の心には大きな重荷がのしかかっているんです。
それが、フミヤという存在。
フミヤに暴力を受けて以来、末吉は彼に逆らえない生活を送っています。
些細なことで怒りを買えばまた殴られるかもしれない――そんな恐怖に怯える日々。
本当に胸が痛くなる描写でした。
「末吉、頑張って…！」と応援したくなります。
ある日、末吉の姉・長月が「引きこもり支援をしている知人がいる」と話を持ちかけます。
その知人とは、笠原文吾という男。
末吉の運命がここから大きく動き出します。
「引き出し屋」笠原の登場｜フミヤの引きこもり解決作戦！
笠原は、一見頼りになる引きこもり支援者に見えます。
元警察官という肩書きもあって、実績も豊富そう。
しかし、話を聞けば聞くほど怪しい雰囲気が…。
年間200万円もの高額な料金を取り、引きこもりを強引に部屋から連れ出すという暴力的なやり方。
こんな方法で本当に心の支援なんてできるのでしょうか？
それでも末吉はフミヤの部屋に挑む笠原の様子を見守ります。
彼自身、フミヤという怪物が支援者たちによってどうなるのか、不安と興味が入り混じった心境だったのではないでしょうか。
笠原たちが動き出すと決まったとき、「フミヤがあの人たちに勝ってしまうんじゃないか」と心配する末吉の姿が切なかったです。
フミヤの部屋｜異様な世界が明らかに！
いよいよ作戦決行の日。
笠原は単身でフミヤの部屋に乗り込みます。
そこで目にしたのは、常軌を逸した光景。
なんと床一面に土が敷き詰められ、木々や花が植えられていたのです。
フミヤは部屋という閉ざされた空間で、独自の世界を作り上げていました。
土や植物の描写からは、フミヤが外の世界を拒絶し、自分だけの「安全な場所」を築こうとした姿が伝わります。
このシーン、読んでいて思わず息を呑みました。
フミヤの心の闇が視覚的に描かれていて、読者にもその孤独感がひしひしと伝わってきます。
さらに笠原はその異様な空間にも動じず、フミヤに言葉を投げかけます。
しかし、フミヤが素直に応じるはずもなく、部屋の緊張感は最高潮に！！
新沼柊凪の登場｜一転する展開
フミヤと笠原たちは激しく衝突します。
特に、引きこもり支援の新人・野上の奮闘ぶりには心が揺さぶられました。
彼の元野球部という背景が描かれ、緊張感たっぷりでした。
そんな修羅場に現れたのが、新沼柊凪（にいぬま ひなぎ）。
彼女は引きこもり交流会「木陰」の理事を務める人物で、冷静な言葉で笠原たちとフミヤの間に割って入ります。
この場面では、新沼の強さと優しさが際立っていて、「この人なら何かを変えられるかも…！」と希望が湧きました。
最終的に、笠原たちは新沼の説得を受け入れ、フミヤの部屋から手を引くことに。
ですが、ここで物語が終わらないのが『住みにごり』の凄いところなんです！
フミヤの逆襲と末吉の悲劇
笠原たちの介入で一段落したかに見えた物語ですが、フミヤの反撃が待っていました。
入院しているはずのフミヤが突然末吉の前に現れ、彼の小指を容赦なく折ります。
このシーン、読んでいて本当に胸が痛みました…。
フミヤの暴力性が改めて浮き彫りになり、末吉がどれほど追い詰められているのかがわかります。
さらに末吉の口から語られる「清くん」という少年の存在。
清くんは昔、フミヤに大怪我を負わされて、自由を奪われた過去があることが明らかになります。
末吉はフミヤに向かって「お前は悪魔だ」と叫びます。
この言葉が、フミヤの真の姿を象徴しているようでとても印象的でした。
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『住みにごり』7巻を読んでみた感想まとめ
7巻は、これまで以上に読者の感情を揺さぶるシーンが満載でした。
特にフミヤの部屋の描写や、新沼柊凪という新キャラクターの登場によって物語がさらに深みを増しました。
個人的には、新沼がフミヤにどのように関わっていくのかがとても気になります。
また、末吉の苦悩がこれまで以上にクローズアップされ、読者として彼の葛藤に共感せずにはいられません。
次巻では「清くん」にまつわる過去も明らかになり、フミヤとの因縁がどう決着するのか目が離せませんね。
『住みにごり』7巻のネタバレポイントまとめ
・父親がいなくなり、西田家の大黒柱となった末吉
・引きこもり支援者・笠原文吾の実態は暴力的な「引き出し屋」
・フミヤの部屋に広がる異様な光景
・笠原たちとフミヤの激しい衝突
・新沼柊凪が仲裁に入り、場を収める
・フミヤの逆襲：末吉の小指を折る残酷な結末
・末吉の過去に登場する「清くん」という少年とフミヤの因縁
続きが気になる方は、ぜひ『住みにごり』7巻を読んでみてくださいね！
フミヤと末吉の関係、新沼の存在がどう影響していくのか、まだまだ目が離せません。
それでは、また次回の考察でお会いしましょう！
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