
ほんの少しの散歩のはずだった――
けれど、戻ってきたときには、何かが決定的に変わっていた。
『住みにごり』第74話「散歩」は、静けさの中に不穏な波紋が広がっていくような回です。
過去の事件、母の異変、そして弟・末吉の“無自覚な異常さ”。
一つひとつの会話や行動が、見えない境界線をじわじわと越えていきます。
誰かが壊れそうな気配。
誰かがもう壊れているかもしれない予感。
それでも、家族はその中で立ち止まらず、歩き続ける。
今回の記事では、そんな第74話の真相と余韻を丁寧に解きほぐしていきます。
物語の本題に入る前に、前回の流れをふり返る
→『住みにごり』第73話「責任」ネタバレ考察|夏海の怒りと笠原の過去、それぞれの“赦されなさ”が交差する
※今回の第8巻では、より深く考察や感想を伝えたいと思い、各話ごとにネタバレ記事を分けて投稿するスタイルにしています。
最後には「8巻まとめ記事」も公開予定ですので、通し読みしたい方はそちらもぜひ。
今すぐ読むなら『Kindle』がおすすめ!
「続きが気になる…!」と思ったあなたへ。
今すぐ読める電子書籍なら、待たずにストレスゼロ。
\スマホでサクッと読める/
➡︎ 今すぐ『Kindle』で続きをチェックする
もしまだ登録していなければ…損してます。
この漫画、Kindle Unlimitedで“無料”で読めるかもしれません。
\30日間無料体験で読む/
➡︎ 今すぐ『Kindle Unlimited』を無料で試す
『住みにごり』第74話「散歩」ネタバレ考察
笹原文吾の過去――“誤射”で片付けられた事件の真実とは?
21年前、当時警官だった笹原文吾が関わった“ある事件”。
それは、引きこもりの息子が母親を人質に立てこもった末、突入した笹原が、犯人である息子ではなく、母親を撃ち殺してしまったという衝撃の内容でした。
記録上は「誤射」として処理されましたが、いまだにこんな噂が囁かれています。
「あれは誤射やのうて、わざと母親を狙ったんとちゃうか…」
郷田の顔の怪我も、そのときのことを「たんたんと、いつもの笑顔やった」と語る。
抑揚のない語り口は、まるで“感情の不在”そのもので、聞いている方が背筋を凍らせます。
母・百子の認知症 疑惑
一方、末吉はのどかな公園で、柴犬を連れて散歩していました。
そんな中、偶然にも姉の長月に遭遇する末吉。
長月は犬を連れた末吉に驚きつつも、話題は母・百子の話に。
「認知症が始まってるんじゃ…お母さん」
先日の電話での“おかしな応答”を思い出し、認知症の気配を心配する姉弟。
その心配は、「家族の形が変わっていく」ことへの戸惑いそのものでもあります。
柴犬ハナの正体と、長月の衝撃
しかし、今回の“事件”は散歩の終盤に待っていました。
末吉が連れ歩いていた柴犬・ハナ。
その犬は、実は隣家・佐原さんの飼い犬だったのです。
佐原さんが必死で探していたハナを、末吉はまるで“自分の犬”のように扱っていた。
長月はその事実を知った瞬間、言葉を失います。
「あんた…ついに壊れてしもたんちゃうか…?」
一方の末吉は、悪びれる様子もまったくなく、「たまたま出会っただけ」と平然と語る――
その表情の異質さが、読者にじわりと不気味さを刻みつけます。
考察|「散歩」という言葉が意味するもの
同じ時間に、同じ町を歩いていたはずなのに――
見ていた風景も、抱えていた思いも、まるで噛み合っていない。
この回の「散歩」は、末吉と長月、それぞれの視点から描かれることで、
“心の距離”と“違和感のずれ”が際立ちます。
長月が感じた末吉の異様さ。
末吉が見せる、無自覚な平然さ。
ふたりが交わした言葉と、その行間に浮かぶ“ずれ”が、
静かに、でも確実に「壊れかけた関係」を映し出していきます。
散歩という穏やかな時間だからこそ、
ふだん見過ごしていた“ほころび”が、はっきりと見えてしまったのです。
おわりに|静けさの中にひそむ、崩壊の足音
「散歩」という言葉が、これほどまでに不穏に響く回はそうありません。
第74話は、あえてその日常的な言葉をタイトルにすることで、
読者に「違和感に気づく準備」を促していたのかもしれません。
歩くことでしか見えないこと。
歩くからこそ気づいてしまうこと。
それらすべてが、この一語に凝縮されていたのです。
漫画を読む時間だけは、誰にも邪魔されたくない人へ。
老舗電子書店「ブッコミ(BookLive)」
読みたい気持ちを、止めなくていい。
話題作や名作はもちろん、
本屋さんでは見かけなくなった作品まで、しっかり揃っています。
「今日は何も考えたくない」
「ただ漫画の世界に沈みたい」
そんな夜に、そっと寄り添ってくれる場所です。
月額コースなら、
無料や割引で読める作品も多く、
自分のペースで漫画と付き合えます。
※配信作品・無料範囲・キャンペーン内容は時期により変動します。
詳細は公式ページをご確認ください。
今すぐ読むなら『Kindle』がおすすめ!
電子書籍はこちら!
『住みにごり 最新刊 第9巻』11月28日発売!
ついに『住みにごり』の新刊が登場しました!
前巻ラストの衝撃から数ヶ月…あの続きを待ちわびていた方も多いのではないでしょうか?
8巻では、あの静かで繊細な日常に、また一滴、波紋が広がります。
心が“じんわりと満ちていく”あの感覚を、再び味わってください。
濁り、澱んで、累計100万部突破!
新沼兄妹と出会い、
人との交流を深めていくフミヤ。
誰かを頼ることもできず、
孤立を深めていく末吉。困窮する生活。母の認知症の兆候。
苦しみ、もがいた先で、
末吉は少しずつ、壊れていく──
『Kindle版』はこちら!
コミック派はこちら!
\全巻まとめて揃えたい方はこちら/
一気に読めるので、感情の波を止めずに完走できます!
