
理性とは、こんなにも脆く、静かに崩れていくものなのか――。
信じていたものは空っぽで、助けを求めた相手は耳をふさぐ。
優しさは届かず、言葉も交わらず、ただ「敵か味方か」だけが残された世界。
『住みにごり』第76話「反転」は、これまでじわじわと積み重ねられてきた“壊れそうな予兆”が、ついに表に出てしまう決定的な瞬間を描いています。
末吉はなぜそこまで追い詰められたのか?
怒りと哀しみの境界が曖昧になるこの回。
あなたなら、この「反転」を、どう読み解きますか?
物語の本題に入る前に、前回の流れをふり返る
→『住みにごり』第75話「出口」ネタバレ考察|出口なき末吉の心──そして兄妹の”親密さの歪み”
※今回の第8巻では、より深く考察や感想を伝えたいと思い、各話ごとにネタバレ記事を分けて投稿するスタイルにしています。
最後には「8巻まとめ記事」も公開予定ですので、通し読みしたい方はそちらもぜひ。
今すぐ読むなら『Kindle』がおすすめ!
「続きが気になる…!」と思ったあなたへ。
今すぐ読める電子書籍なら、待たずにストレスゼロ。
\スマホでサクッと読める/
➡︎ 今すぐ『Kindle』で続きをチェックする
もしまだ登録していなければ…損してます。
この漫画、Kindle Unlimitedで“無料”で読めるかもしれません。
\30日間無料体験で読む/
➡︎ 今すぐ『Kindle Unlimited』を無料で試す
『住みにごり』第76話「反転」ネタバレ考察
追い詰められる末吉、噴き出す怒り
日本年金機構の年金事務所。
その建物の前で、末吉は声を荒らげる。「弱いもんばっかり、いじめやがって!」と。怒りはすでに理性の枠を超えており、督促状を握りしめながら職員に詰め寄る姿は、ただのクレーマーというより、生きることに必死な「ひとりの人間の叫び」だった。
「ヤクザかおのれら…」
このセリフは、かつて自分が最も軽蔑していたタイプの大人たち――怒鳴り散らす理不尽な客たちの姿と、今の自分とが重なった瞬間だったようにも見える。
彼は怒っているというより、「これ以上、崩れたくない」と叫んでいた。
探し続ける“金”と、押し入れの奥に眠る記憶
部屋に帰った末吉は、どこかにお金が落ちていないかと探しまわる。
そして、祖母がかつて“盗られないように”と押し入れに隠してくれていたお年玉の存在を思い出す。
押し入れの奥――そこには、たしかに封筒があった。
「ありがとう、ばあちゃん…」と呟く末吉の表情は、幼い頃の記憶とつながっている。
でも、その中身は――空っぽだった。
「全部…空や…」
ばあちゃんの想いは確かにあった。けれど、現実には何も残っていない。
あったはずの“やさしさ”が今の現実では何ひとつ助けにならないことに、末吉は打ちのめされる。
ファミレスでの対峙、そして「反転」
場面はファミレスへ。
末吉は、兄・フミヤを追い出すために依頼した“引き出し屋”の初期費用を、笠原から返してもらおうと詰め寄る。
しかし笠原は、事務的な口調でこう言う。
「計画通り進める方が、末吉さんにとって得策です」
……この瞬間、末吉の中で何かが“プツン”と切れる。
「お前も、敵か」
そう呟いた末吉は立ち上がり、窓へと走り出し――
ファミレスのガラス窓に向かって跳躍する。ガツン、ガツン、ドン。
次々と蹴りつけるように、靴の足跡が窓に刻まれていく。
誰がどう見ても、明らかな暴挙。
けれど笠原は驚かない。むしろ笑っていたのだ。
「超えてしまっていたのですね」
その笑顔には、静かすぎる恐ろしさがあった。
考察|タイトル「反転」に込められた意味とは?
この76話のタイトル「反転」が何を示しているのか――
読後、じわじわと考えさせられます。
暴れる末吉の姿を「暴走」と取ることもできるけれど、それは社会や家族、誰もが信じてくれなかった末吉の「最後の訴え」だったのかもしれない。
そして、“反転”とは、ただ状況が悪化したことではなく、
「味方だと思っていた者が敵になる」
「理性の顔から、本性があらわになる」
「希望から絶望へ、救いから怒りへ」
そういった、静かに進行する“心の裏返り”を描いた言葉だったのではないでしょうか。
まさにこの1話は、末吉にとって――いや、読者にとっても、何が正しくて何が間違っているのか、その“境界”がぐらつくような、そんなエピソードでした。
漫画を読む時間だけは、誰にも邪魔されたくない人へ。
老舗電子書店「ブッコミ(BookLive)」
読みたい気持ちを、止めなくていい。
話題作や名作はもちろん、
本屋さんでは見かけなくなった作品まで、しっかり揃っています。
「今日は何も考えたくない」
「ただ漫画の世界に沈みたい」
そんな夜に、そっと寄り添ってくれる場所です。
月額コースなら、
無料や割引で読める作品も多く、
自分のペースで漫画と付き合えます。
※配信作品・無料範囲・キャンペーン内容は時期により変動します。
詳細は公式ページをご確認ください。
今すぐ読むなら『Kindle』がおすすめ!
電子書籍はこちら!
『住みにごり 最新刊 第9巻』11月28日発売!
ついに『住みにごり』の新刊が登場しました!
前巻ラストの衝撃から数ヶ月…あの続きを待ちわびていた方も多いのではないでしょうか?
8巻では、あの静かで繊細な日常に、また一滴、波紋が広がります。
心が“じんわりと満ちていく”あの感覚を、再び味わってください。
濁り、澱んで、累計100万部突破!
新沼兄妹と出会い、
人との交流を深めていくフミヤ。
誰かを頼ることもできず、
孤立を深めていく末吉。困窮する生活。母の認知症の兆候。
苦しみ、もがいた先で、
末吉は少しずつ、壊れていく──
『Kindle版』はこちら!
コミック派はこちら!
\全巻まとめて揃えたい方はこちら/
一気に読めるので、感情の波を止めずに完走できます!
