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まさてっく
ようこそ『感性で読むネタバレ考察ブログ』へ。 怖いのに惹かれる。苦しいのに、どこか救われる。 そんな「倫理の揺れ」や「痛みの記憶」が残る物語を、 感性と言葉の余白で、そっと読み解いていきます。 どうぞ、コーヒーでも片手に。 ゆっくりと、お楽しみください。
たつき諒選集1 怪奇 たつき諒選集2 幻想 たつき諒選集3 初恋 “未来を夢で視る”という特異な感性を持つ作家、たつき諒。その名を世に知らしめた『私が見た未来』の衝撃から一転──選集シリーズ(全3巻)では、彼女の内面にひそむ「もっと静かで、もっと深い世界」が綴られています。 『怪奇』『幻想』『初恋』──3つのタイトルに込められたのは、恐怖・異世界・恋という一見バラバラなテーマ。けれど読み進めるうちに、共通して漂う“ある感覚”に気づくはずです。 それは、「これは夢なのか、現実なのか」という、曖昧な輪郭。そし ...
天使の遺言 1999年の大災難、そして東日本大震災――“未来を予知した”と語ったひとりの女性が、25年の沈黙を破って、再び私たちの前に姿を現しました。 その名は、竜樹諒(たつき諒)。かつて『私が見た未来』で大きな話題を呼んだ彼女が、新たに書き下ろした本――それが『天使の遺言』です。 この作品は、ただの“続編”ではありません。むしろ、“最後のメッセージ”という言葉の通り、彼女がこれまでの人生のすべてをかけて、今このタイミングでしか語れなかった想いを綴った一冊。 予知夢。魂の記憶。消えない後悔。そして、「この ...
シリアルキラーランド(1) 「なぜ、人は人を殺すのか?」 この問いに、幼い頃に母親を殺された少年・襟峰想(えりみね そう)は向き合い続けています。ある日、彼のもとに届いた一通の手紙。それをきっかけに、すでに死んだはずのシリアルキラーたちが、現代に「憑依」という形で蘇りはじめる――。 漫画『シリアルキラーランド』は、グロテスクな描写だけでなく、「恐怖」と「宿命」を真正面から描く、異質で深いサイコホラーです。 本記事では、物語の核心に迫るネタバレ解説とともに、最新話までの展開、実在の殺人鬼との関係、そして完結 ...
洞窟人間(1) 人喰い洞窟の噂。異形の存在。そして、それを恐れる人間たち。 でも、本当に怖かったのは、「わからないもの」を“怖い”と決めつけ、心を閉ざしてしまうわたしたち自身だったのかもしれません。 漫画『洞窟人間』(岡田卓也)は、ホラーという皮をかぶった、とても静かで、そして深く“泣ける”物語です。 この記事ではネタバレを含みつつ、ラストの衝撃とそこに至る過程、そしてなぜこの作品が“異形譚”と呼ぶにふさわしく、“優しさ”と“孤独”が交差する名作なのかを、丁寧に読み解いていきます。 今すぐ読むなら『Kin ...
ノイズ【noise】 (1) ノイズ【noise】(2) ノイズ【noise】(3) 静かな田舎町で起きたのは、ほんの小さな「違和感」でした。だけど、それがすべての始まりだった――。 漫画『ノイズ【noise】』は、「守るべきもの」のために嘘をついた人間たちが、やがて“取り返しのつかない罪”に手を染めていく物語です。 善と悪の境界線はどこにあるのか。「正義」という名の暴走は、どこへ向かうのか。そして、衝撃のラストに待ち受けていたのは、“救い”ではなく、胸に刺さる「静かなノイズ」でした。 この記事では、 ...
N1 N2 日常のすぐ隣に、言葉では説明できない“何か”がある。 浴槽の中、原稿用紙の上、水槽の中、窓の外──静かで、どこか懐かしいはずの風景に、不意に差し込んでくる異物感。 それは「怪異」ではなく、私たちの心の中にあったものが、ただ“かたち”になっただけかもしれない。 くるむあくむ原作 × にことがめ作画による漫画『N』は、誰かを驚かせるためのホラーではない。「思考」「感情」「信仰」といった人間の深層を静かに掘り起こし、その先にある“怪異の正体”を、読者の目の前にそっと置いてくる。 この記事では、第1巻 ...
動物人間(3) 人間が“家畜”として育てられ、動物の姿をした者たちに食べられていく――そんな常識の真逆を描いた衝撃作『動物人間』。 父親を目の前で食べられた少女・チカは、動物人間の村で「ペット」として飼われながらも、少しずつ世界の裏側に触れていきます。そして現れた“ママ”と呼ばれる謎の存在、アーネストの支配、復讐に燃える山猫ネロ…。すべてが交錯する中で、チカがたどり着く未来とは。 本記事では、第3巻までのあらすじとネタバレ、最終回がどうなるのか?読者の心に深く刺さるテーマとともに、考察していきます。 記事 ...
【新装版】ひゃくえむ。(上) 【新装版】ひゃくえむ。(下) 100メートル――たったそれだけの距離に、人生のすべてを懸ける少年たちがいました。 魚豊さんの漫画『ひゃくえむ。』は、一見ただの陸上青春マンガに見えるかもしれません。 でも、読み進めるうちにわかってくるのは、「速さ」だけじゃない、彼らが抱えてきた葛藤や、心の叫びです。 とくに新装版の最終回は、多くの読者に“問い”を残しました。「トガシと小宮、結局どっちが勝ったの?」「この結末は、何を意味していたの?」そう感じた方も少なくないと思います。私自身も、 ...
▼『住みにごり』8巻の各話はこちら▼ 第68話「小指」ネタバレ考察|兄フミヤの“封印された過去”と野上の“正義” 第69話「大人」ネタバレ考察|暴走した正義と、新沼が差し出す“名刺の意味” 第70話「節介」ネタバレ考察|フミヤと再会した新沼の“涙の理由” 第71話「踊場」ネタバレ考察|新沼達郎とフミヤが出会った“5/4の意味”とは? 第72話「人参」ネタバレ考察|“うさぎちゃん”の記憶と、母・百子の喪失の予兆 第73話「責任」ネタバレ考察|夏海の怒りと笠原の過去、それぞれの“赦されなさ”が交差する 第74 ...
▼『住みにごり』8巻の各話はこちら▼ 第68話「小指」ネタバレ考察|兄フミヤの“封印された過去”と野上の“正義” 第69話「大人」ネタバレ考察|暴走した正義と、新沼が差し出す“名刺の意味” 第70話「節介」ネタバレ考察|フミヤと再会した新沼の“涙の理由” 第71話「踊場」ネタバレ考察|新沼達郎とフミヤが出会った“5/4の意味”とは? 第72話「人参」ネタバレ考察|“うさぎちゃん”の記憶と、母・百子の喪失の予兆 第73話「責任」ネタバレ考察|夏海の怒りと笠原の過去、それぞれの“赦されなさ”が交差する 第74 ...