『住みにごり』8巻 にんじんの飾り切りが、記憶の奥にしまっていた母の姿を呼び起こす──『住みにごり』第72話「人参」では、息子・末吉と母・百子が“すき焼き”を囲みながら、過去と現在、親と子の立場を静かに反転させていきます。 笑いの中に切なさがあり、あたたかな団らんの中に、ふと訪れる「誰ですか?」の一言。この一話には、“思い出”と“老い”が、食卓という日常の中で交錯する様子が、繊細に描かれています。 物語の本題に入る前に、前回の流れをふり返る→『住みにごり』第71話「踊場」ネタバレ考察|新沼達郎とフミヤが出 ...