『ぬらりひょんの棲む家』第7巻では、ついに静かだった狂気が牙をむきます。
和宏が洋太郎を罠にはめ、命を奪おうとした夜。
満彦には“変態”の濡れ衣が着せられ、美月は大切なものを次々と失っていきます。
恋心と嫉妬、歪んだ執着が絡み合う中で、
姫乃と和宏は“共犯者”として覚醒し、それぞれの“役割”を果たし始めます。
しかし──
すべてが彼らの思い通りになるわけではありませんでした。
最後に描かれたのは、“ある人物の静かな闘い”の姿。
静かに深まる闇と、その中に灯る小さな光。
和宏の狂気はどこまで加速していくのか。
そして、誰が和宏を追い詰めるのか？
緊迫と余韻が交差する第7巻の展開を、ネタバレと考察を交えて深く掘り下げていきます。
ポチップ
第7巻 登場人物紹介
藤宮 姫乃（ふじみや ひめの）
美月の幼馴染で、満彦の妹。
外見は控えめで物静かな印象ですが、内面には強い執着心を抱えています。
美月への嫉妬心から陰湿な行動を繰り返し、江古田の娘の事件にも関与している危険な存在です。
藤宮 光彦（ふじみや みつひこ）
姫乃の兄で、美月の幼馴染。
心優しく頼りがいのある性格で、美月を気遣い支える存在です。
幼少期から美月に好意を寄せており、第6巻ではその感情を告白する場面が描かれます。
彼の存在が和宏や姫乃の計画にどう影響を与えるのかが注目です。
優樹菜（ゆきな）
美月のクラスメイトで、いじめを仕掛ける存在。
美月に対する敵意から先生への告げ口やでっち上げを繰り返します。
しかし、彼女自身も弱みを抱えており、第6巻ではその秘密が露呈し、窮地に追い込まれる展開が描かれます。
江古田 紀香（えこだ のりか）
美月の担任教師で、規則に厳しく感情的な一面を持つ女性。
美月のネックレスを没収し、彼女との衝突がエスカレートします。
娘が川で亡くなるという悲劇に見舞われます。
向井 洋太郎（むかい ようたろう）
美月の新しいクラスメイトで、彼女と親しくなる心優しい少年。
LINEでのやり取りを通じて美月と距離を縮め、互いに惹かれ合う存在となります。
純粋で正直な性格の持ち主であり、美月にとっての癒しであり支えです。
しかし、彼の存在が和宏や姫乃の嫉妬を煽る原因にもなります。
※ここから先、ネタバレ注意！
『桃源暗鬼』全25巻Kindleまとめ買いが超お得‼️
通常価格より約32％還元で、
いまなら『桃源暗鬼』Kindle版（全25巻）をお得に一括購入できます。
実質1冊あたり約251円という驚きの価格‼️
アニメ化で話題沸騰の今、まとめ買いの大チャンスです。
実質支払額 ：￥9,166 − 2,883pt = ￥6,283
▶ お得に読むなら、あなたはどっち派？
※ セールや無料対象巻は予告なく変更・終了することがあります。
※このリンク経由でのお買い物が、ブログ運営の大きな支えになっています。
いつも応援、本当にありがとうございます。
『ぬらりひょんの棲む家』第7巻 ネタバレ解説！
満彦の告白と、美月の揺れる想い
第7巻の冒頭、美月は突然、満彦に呼び止められます。
静かな夜道。街灯の下、満彦はこれまで見せたことのないような真剣な表情で立っていました。
「美月のことが、ずっと好きだった」
幼いころから“兄妹のように”過ごしてきた関係が、恋という形で壊されていく瞬間。
その言葉に、美月は明らかに戸惑います。
――「そんなふうに見ていたんだ」
そんな驚きと、困惑、そして少しの怒りが混ざったような目をしていました。
最近、彼女の心の中で大きな存在になりつつあったのは、向井洋太郎。
明るくて、優しくて、どこか不器用で、でもちゃんと向き合ってくれる彼。
だからこそ、満彦の言葉を受け入れる余地はなかったのです。
「……最低」
短く言い捨て、美月はその場で満彦の頬を平手で打ちました。
パチン、という乾いた音が、夜の空気に残ります。
この場面、胸が痛くなりました。
満彦が本気だったことはわかる。けれど、美月の“無理だ”という反応も嘘じゃない。
ふたりとも、悪くないのに傷ついてる――そう感じさせる、あまりにもリアルな場面でした。
けれどこの一瞬を、遠くからじっと見ていた2人がいます。
和宏と、姫乃です。
唇を噛みしめるその横顔は、悔しさに染まっていました。
そして和宏。
――美月が、また“誰か”に選ばれた。
彼の視線には、燃えるような嫉妬が滲んでいました。
満彦が美月に告白したこと。
それは、和宏にとっては許しがたい“越えてはならない一線”だったのかもしれません。
このときの2人の表情が、あまりにも静かで、不気味で、
「ここから何かが起こる」ってわかっていても、ページをめくる手が止まりませんでした。
姫乃と和宏、それぞれが“兄妹に奪われたもの”に対して抱く悔しさと嫉妬。
その感情が、やがて計画というかたちで動き出していく――
そう思うと、この場面はまさに「狂気の始まり」なんです。
仕組まれた”事故”｜和宏の狂気が、洋太郎を襲う！
満彦への告白を断ったあとの夜。
物語の視点は、次なる“標的”へと移っていきます。
和宏と姫乃――
ふたりは密かに、美月の想いを寄せる向井洋太郎を“排除”する計画を立てていました。
姫乃は公衆電話から“美月のふり”をして洋太郎に電話をかけます。
「どうしても、今夜会いたいの」
「場所は、例のファミレスの駐車場で…」
――美月の声じゃないって、気づかないの？
そんな不安が頭をよぎるけど、洋太郎は素直に信じてしまう。
それが彼の優しさであり、弱さでもあるんですよね。
まさかそんな裏があるとは思わず、洋太郎は傘を手に、指定された場所へと向かいます。
もちろんそこには、“美月”はいません。
ページをめくる指が自然と速くなるあの感じ。
“知ってるからこそ”怖くて、悲しくて、止まれない。
指定された場所に着いた洋太郎の前に、フードを深くかぶった人物が現れます。
姿勢を低く、顔は隠れ、無言のまま近づいてくるその影。
次の瞬間。
和宏は無言で洋太郎の肩を強く突き飛ばします。
道路側に投げ出された洋太郎は、転倒しながらも振り返り、その顔を見てしまうのです。
風に煽られてフードがめくれ、露わになったのは――紛れもなく、和宏の顔でした。
「……和宏、さん？」
そして、ブレーキ音。
「キィィィィィ――ッ！」
大型トラックが容赦なく洋太郎の身体を撥ね飛ばす。
宙を舞った彼は、まるで音もなく、地面に崩れ落ちます。
読んでいて、息を呑むしかありませんでした。
「突き飛ばす」っていう行為があまりに直接的で、
“もう戻る気はない”っていう、和宏の決意が怖いくらいに伝わってくる。
しかも、突き飛ばされた洋太郎が、和宏だと気づいてしまうっていうのが、また残酷なんですよね。
たぶん、あの一瞬で「全部嘘だったんだ」ってわかってしまったんだろうなと思うと、切なくて、恐ろしくて、言葉を失いました。
“共犯者”としての覚醒
洋太郎が撥ねられたその瞬間、何かが壊れたような音がした。
それは身体の骨の音だったのか、計画が“成功”してしまった音だったのか──
事故現場から少し離れた場所に立ち尽くしていた姫乃は、硬直したまま動けずにいた。
顔は真っ青で、手は震えている。
――予想以上だった。
でも、戻るわけにもいかない。
そんな姫乃のそばに、ゆっくりと歩いてきたのは、加害者でありながら、何事もなかったかのような顔をした和宏だった。
「……お前も、一人と一匹、殺してるだろ？」
唐突に、静かに、そう言い放つ。
姫乃の表情がわずかに歪む。
それは“図星”を突かれた人間の顔だった。
ここで読者は思い出す。
江古田先生の娘が、川で亡くなったこと。
美月の飼っていた猫・ルナが、何者かに殺されたこと。
そして、今回の洋太郎の“事故”。
すべてが、偶然ではない。
すべてに、誰かの意志が介在していた。
和宏は、姫乃の中にある罪悪感を正面から突きつける。
でもその言い方は、責めているのではなく、むしろ“仲間認定”のようにすら聞こえた。
「殺すために、やったんだよ」
――和宏の口から出たこの言葉は、決して嘘でも、言い間違いでもなかった。
冷静で、静かで、確信に満ちていた。
この場面、個人的には第7巻でいちばん背筋が凍りました。
“自分たちが何をしたか”を、お互いが無言で理解している。
それでも逃げないし、責めないし、謝らない。
ふたりとも、既に“向こう側”に行ってしまっているんですよね。
普通の感情の土俵から降りてしまった人間の怖さ。
それがこのやり取りには濃縮されていて、何度読んでもゾッとします。
姫乃はこのとき、泣きそうになっていた。
だけど、それは恐怖の涙じゃない。
“誰かに理解された”という安堵なのかもしれない。
和宏の言葉によって、自分の罪が許されたような気がしてしまったのかもしれない。
それがまた、たまらなく悲しかったです。
▼ あなたの心に静かに響く、広告をご紹介します ▼
※この漫画内の描写であり、犯罪行為を助長するものではありません
“下着泥棒”計画と、仕組まれた満彦への”濡れ衣”
洋太郎を排除するという目的を果たしたあとも、和宏と姫乃の“計画”は止まりませんでした。
次なる標的は、姫乃の兄・満彦。
今度は、彼を社会的に“破滅させる”ための罠が動き始めます。
その手段が――なんと、「下着泥棒の濡れ衣」でした。
ある日、姫乃は町中の家々をまわり、誰にも見られないようにこっそりと“女性の下着”を集めていきます。
物干し竿から抜き取り、袋に詰め、無言で歩き続けるその姿。
正直、見ていて戦慄しました。
姫乃は、もう“人間の理屈”で動いていない。
彼女の目はどこか空っぽで、目的だけが身体を動かしているように見える。
しかもそれが、「和宏に求められた役割」だという確信があるからこそ、何のためらいもない。
そして、その下着の束を、満彦の部屋に“仕込む”という最終工程。
和宏は全体を監視しながら、姫乃にこう言います。
「これで、あいつは“変態”になる」
……ゾッとしました。
この一言に、すべてが詰まっている気がして。
暴力じゃない。
殺人でもない。
ただ“周囲の目”を使って、人を壊していく。
下着という“モノ”だけで、その人の人生や信用を簡単に潰してしまえる。
この“静かな破壊”が、『ぬらりひょんの棲む家』らしさだなと改めて思いました。
そして何よりも恐ろしいのは、和宏がこの作戦を「満彦を救うため」と語るところです。
「アイツが壊れれば、美月の心は空っぽになる」
「そしたらまた、俺が埋めてやれるんだよ」
この論理、もはや意味がわからないのに、
和宏の中では“完全に整合している”ように思えてしまう。
美月を“支える”のではなく、
わざと傷つけて、支える場所をつくろうとしている。
この発想が怖すぎて、ページをめくる手が止まりました。
そして姫乃もまた、和宏の言葉に素直に頷くのです。
「……うん。お兄ちゃん、私たちだけのものになるね」
もう誰も引き返そうとしない。
引き返せないところまで来てしまったふたりの“共犯関係”。
その静かな結託が、読者にとっては何よりの恐怖でした。
この場面を読んでいて何より印象的だったのは、
姫乃も和宏も、「満彦が罪を犯した」とは一言も言っていないこと。
誰かを悪者にするために、証拠を捏造する。
そこに一切の罪悪感がないということが、何よりも異常なんですよね。
“狂ってる”って、もっと分かりやすい形で現れるものだと思っていた。
でも、この物語では、狂気は日常の中にしれっと溶け込んでいて、
気づいたときにはもう、戻れない。
それが怖くて、悲しくて、
でも、目が離せないんです。
命をつないだ洋太郎、和宏への”反撃”を誓う
和宏と姫乃の冷酷な計画により、突如命を狙われた洋太郎。
トラックに撥ね飛ばされ、血だまりの中に倒れたあの瞬間、
誰もが“もうダメかもしれない”と思ったはずです。
でも――
洋太郎は、生きていました。
巻のラスト、美月の語りを通して描かれるのは、
リハビリに取り組む洋太郎の姿。
頭には包帯、車椅子の生活。
それでも、彼は諦めていなかった。
むしろ前を向いて、再び歩き出そうとしていました。
読んでいて、胸が熱くなりました。
どれだけ酷い目に遭っても、
人を信じたことを後悔していないような、あの笑顔。
まるで、「まだ終わっていない」と言っているようで。
ここで気になるのはやはり、洋太郎は“和宏が犯人だった”と気づいていたのか？という点。
事故の直前に、顔を見た。
和宏に突き飛ばされた感触も、きっと覚えている。
だとしたら――
洋太郎は、すべてを“知っていて”、黙っているのかもしれない。
もしかすると彼は、回復を待って、
和宏の悪事を暴くために動き出すつもりなのではないでしょうか。
『ガチアクタ』全15巻Kindleまとめ買いが超お得‼️
通常価格より約46％還元で、
いまなら『ガチアクタ』Kindle版（全15巻）をお得に一括購入できます。
実質1冊あたり約263円という驚きの価格‼️
アニメ化で話題沸騰の今、まとめ買いの大チャンスです。
実質支払額：￥7,359 − 3,406pt = ￥3,953
▶ お得に読むなら、あなたはどっち派？
※ セールや無料対象巻は予告なく変更・終了することがあります。
※このリンク経由でのお買い物が、ブログ運営の大きな支えになっています。
いつも応援、本当にありがとうございます。
まとめ｜静かに続く恐怖、そして希望
第7巻では、和宏と姫乃の“狂気”がついに本格化し、
美月と満彦の周囲を覆い尽くしていきました。
けれど、洋太郎が生きていたこと。
そして、まだ“声を上げていないだけの真実”があること。
それが、この物語にほんのわずかな光を灯しているように感じます。
和宏の罪は、このまま隠されてしまうのか？
姫乃は、どこまで共犯者として進んでいくのか？
そして、洋太郎は再び美月のもとへ戻れるのか？
次巻、第8巻では、真実を握る“彼”が動き出す予感。
物語は、いよいよクライマックスへと加速していきそうです。
ポチップ
今すぐ読むなら『Kindle』がおすすめ！
「続きが気になる…！」と思ったあなたへ。
今すぐ読める電子書籍なら、待たずにストレスゼロ。
＼スマホでサクッと読める／
➡︎ 今すぐ『Kindle』で続きをチェックする
もしまだ登録していなければ…損してます。
この漫画、Kindle Unlimitedで“無料”で読めるかもしれません。
＼30日間無料体験で読む／
➡︎ 今すぐ『Kindle Unlimited』を無料で試す
『桃源暗鬼』全25巻Kindleまとめ買いが超お得‼️
通常価格より約32％還元で、
いまなら『桃源暗鬼』Kindle版（全25巻）をお得に一括購入できます。
実質1冊あたり約251円という驚きの価格‼️
アニメ化で話題沸騰の今、まとめ買いの大チャンスです。
実質支払額 ：￥9,166 − 2,883pt = ￥6,283
▶ お得に読むなら、あなたはどっち派？
※ セールや無料対象巻は予告なく変更・終了することがあります。
※このリンク経由でのお買い物が、ブログ運営の大きな支えになっています。
いつも応援、本当にありがとうございます。
楽天ユーザーは「楽天Kobo」がおすすめ！
＼ 今なら楽天Koboでポイント70倍キャンペーン中！／
電子書籍なら、家にいながらすぐに読めてお得にポイントも貯まります。
このチャンスをお見逃しなく！
目が離せない衝撃的な展開！
続きはこちらから！
→ 楽天Koboで『ぬらりひょんの棲む家』をチェック！
