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【26巻ネタバレ】『桃源暗鬼』神門編|桃喰十兵衛の策略と国家の思惑が交差する!鬼の存在が世間に暴かれる衝撃展開

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『桃源暗鬼』最新刊(26)

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『桃源暗鬼』26巻の表紙|桃寺神門が血をにじませながら決意を宿す姿
桃源暗鬼(26)

『桃源暗鬼』26巻では、ついに“鬼の存在”が世間に明らかになります。

桃喰十兵衛の策略により、桃太郎と鬼の戦いは隠せない段階へ。

一方、霧島支部に左遷された神門は、平和に暮らす鬼の少年と出会い、自らの「正義」を問い直していきます。

そして、国会では「鬼殺優先法」が可決――。

桃と鬼、どちらが正義なのか?物語は大きな転換点を迎えます。

記事でわかること

  • 『桃源暗鬼』26巻のあらすじと主要登場人物
  • 桃喰十兵衛が仕掛けた“鬼の存在”暴露の真相
  • 元桃太郎・桃瓦直志が語る秘密とは?
  • 「鬼殺優先法」が意味する国家と桃太郎機関の思惑
  • 四季を狙う新たな刺客の登場と今後の展開予想

26巻の主な登場人物(神門編)

桃太郎機関
桃屋五月雨(ももやさみだれ):総士隊長。桃と鬼の存在の公表に賛成する理想主義者。
桃井戸颯(ももいどはやて):総士隊長。公表に反対し、秩序維持を重視する冷静派。
桃喰十兵衛(ももばみじゅうべえ):総士隊長。鬼の存在を世間に暴いた張本人。すべての発端を作った男。
大皇帝(だいこうてい):桃太郎機関を影で支配する存在。鬼神の子を“殺さず捕獲せよ”と命じる謎多き人物。
桃院黒馬(とういんくろば):第8部隊(江東)隊長。四季を狙う。
桃院白馬(とういんはくば):第8部隊(江東)副隊長。四季を狙う。

桃太郎機関・鹿児島霧島支部
桃寺神門(ももでらみかど):上司を失い左遷された元上級隊員。鬼を無闇に殺さない信念を持つ。
桃藻川蛮地(もももがわばんち):霧島支部の隊長。規律を重んじる強権的な人物。
桃半部走(ももはんべそう):副隊長。能力は「後追い」。対象者を尾行し続ける追跡の専門家。

内閣
桃山川豊作(ももやまかわほうさく):内閣総理大臣。公表反対派で、桃太郎機関の息子を持つ。
安場二郎(あんばじろう):副総理大臣。公表賛成派。桃喰十兵衛に共感を示す政治家。

最凶の世代(桃太郎機関)
桃条春(とうじょうはる)桃翠夏騎(とうすいなつき)桃橘秋鏡(ももたちしゅうきょう)桃柊冬呉(ももらぎとうご)
──四季を象徴するような名を持つ。若きエリート精鋭の4名。

その他
桃瓦直志(ももがわらただし):元桃太郎機関。桃瓦剛志の兄で、四季の義父。崖から転落した神門を救い、桃太郎の秘密を語る。

『桃源暗鬼』26巻ネタバレ

鬼の存在が暴かれる!桃喰十兵衛の策略

静かな街に、突如として響く悲鳴。
暴走した鬼の子供が、無差別に人を襲いはじめます。
怯える市民の前に現れたのは、桃太郎機関の男――桃喰十兵衛(ももばみじゅうべえ)。

十兵衛は一瞬の迷いもなく鬼を斬り伏せ、その光景が生放送のカメラに映し出されていました。
まるで偶然のように見えたその中継。
しかし、それは“偶然”ではなかったのです。

十兵衛は意図的に、鬼の存在を世間に知らしめました。
彼の狙いはただひとつ――
「桃と鬼の戦いを、隠し続ける国家を揺さぶること」。

テレビやSNSでは一斉に「鬼は実在する」という言葉が飛び交い、世間は大混乱。
その混乱の中で、「桃=正義」「鬼=悪」という図式が一気に広がっていきます。

一方、政府内部では「鬼の存在を隠すべきか、明らかにすべきか」で意見が真っ二つに。
桃太郎機関の総士隊長・桃屋五月雨は公表賛成派、
そして桃井戸颯は反対派。

両者の対立は、やがて国家全体を巻き込む“思想戦”へと発展していきます。
けれど、この「鬼の存在暴露事件」が、桃源暗鬼の世界を一変させる最初の引き金となりました。

神門の正義と鬼の村

鹿児島・霧島。
桃太郎機関の中でも“問題児扱い”され、左遷された男――桃寺神門(ももでらみかど)
彼はかつて上司・桃巌深夜を亡くし、責任を問われて一般隊員へ降格していた。

それでも、神門はどこか穏やかな目をしていた。
彼には一つの信念があったのです。

「無闇に鬼の命を奪わない。
まずは話をし、それでも人を傷つける鬼なら、その時だけ刃を抜く。」

任務の合間、神門は森の中で動物に襲われそうな少年を助けます。
その少年は――鬼でした。

本能的に敵と認識してしまう相手。
けれど、神門の中にある“人としての直感”が、彼に刃を向けさせませんでした。
少年は神門に懐き、鬼たちの村へと案内します。

そこには、戦いとは無縁の穏やかな日常がありました。
畑を耕す鬼、子どもをあやす鬼、笑い声に包まれた暮らし。
神門は初めて知るのです――
鬼にも「家族」や「生活」があり、人間となんら変わらないということを。

村人たちは最初、神門を警戒します。
それでも少年の言葉と神門の穏やかな態度が、彼らの警戒を解きました。
やがて神門は、鬼の父親に「送っていこう」と車に乗せられ、森をあとにします。
ほんの短い時間だったけれど、その温もりは確かに彼の中に残りました。

その夜、神門は考えます。
「もしも鬼と桃が争う理由そのものが、作られたものだとしたら――?」

しかし、穏やかな時間は長く続きません。
翌朝、霧島支部に“鬼討伐任務”の指令が下りるのです。
その内容に、神門の胸がざわつきました。

まさか――昨日の村じゃないだろうな?

嫌な予感を振り払うように、神門は単独で現場へ向かいます。
そしてそこで見た光景は、彼の心を打ち砕きました。
燃え上がる村。倒れていく鬼たち。
昨日笑っていたあの家族までもが、桃太郎たちに殺されていたのです。

その瞬間、神門の中で何かが崩れ落ちました。

裏切りと悲劇|霧島支部の討伐任務

神門が駆けつけた先は――昨日訪れたあの鬼の村。
そこでは、霧島支部の桃太郎たちが無差別に鬼を討伐していた。

「やめろ! ここには戦う気のない鬼たちがいるんだ!」

必死に制止する神門の声も届かない。
桃太郎たちは任務を遂行するだけ。
そこに“命”への情はなかった。

神門はすぐに気づきます。
自分の行動が、尾行能力者・桃半部走(ももはんべそう)に監視されていたことを。
彼が使う“後追い”の能力――対象をこっそり追跡するその力によって、
神門の訪れた村の場所が、桃太郎機関に筒抜けになっていたのです。

つまり、鬼の村が襲われたのは、神門のせいだった。
その現実が、彼の胸を容赦なく締めつけます。

「俺が……殺したのか……?」

そこへ、昨日助けたあの鬼の少年が現れます。
けれどもう、彼の瞳には理性が残っていませんでした。
激しい怒りと悲しみが暴走し、少年は鬼化。
圧倒的な力で桃の副隊長を瞬殺します。

血飛沫が飛び散り、辺りが静まり返る。
その次の瞬間、暴走した少年は神門の方へ突進――。
神門は咄嗟に彼を抱きとめ、二人はもみ合いながら崖の下へと落ちていきました。

重い衝撃音と共に、視界が暗転する。

神門の意識が戻ったのは、岩と血のにおいが混じる崖下。
体はボロボロ、立つことさえできない。
それでも、隣には自分が助けようとした少年の小さな手があった。
もう、動くことはなかった。

「……守れなかったのか、俺は。」

その手を握りしめながら、神門は涙をこぼします。
誰よりも正義を信じた男が、正義によって大切なものを壊してしまった――。
その皮肉を噛みしめるように。

物語は、ここで一気に“人間の正義の崩壊”を描き出します。
そして、意識を失った神門の前に、もう一人の“桃太郎”が現れるのです――。

神門の生存|元桃太郎・桃瓦直志の秘密

崖の底――
神門は満身創痍のまま、かすかな意識を取り戻しました。

視界の端に見えたのは、血に染まった鬼の少年の体。
神門はかすれた声で名を呼びますが、返事はありません。

自分が守ろうとした命が、自分の行動のせいで失われた。
その現実が、何よりも重かった。

そんな神門の前に、一人の男が現れます。
白髪まじりの髪と長い髭、どこか哀しげな目をした壮年の男。
彼は静かに言いました。

男の名は――桃瓦直志(ももがわらただし)
かつて桃太郎機関に所属していた“元桃太郎”であり、
あの四季の義父、そして桃瓦剛志の兄でもある人物です。

直志は倒れた神門を介抱し、応急処置を施します。
その手際には、戦いを離れてもなお消えない“桃太郎の経験”が滲んでいました。

直志は静かに語り出しました。
桃太郎機関の成立の裏には、“ある大きな秘密”が隠されていると。
それは、桃と鬼――二つの種の関係を根底から覆すほどの真実。

彼の言葉は謎に満ちていたが、確かな確信があった。
――桃太郎機関は、何かを隠している。

直志と別れた直後、神門の背後に不穏な気配。
振り返る間もなく、霧島支部の隊長が背後から襲いかかります。
鋭い衝撃が走り、神門の視界が再び闇に沈む。

そして、彼の運命はまた大きく動き出すのです。

国家と桃太郎機関の思惑

鬼の存在が公になったことで、国家は大きな揺らぎを見せていた。
これまで「存在しない」としてきた鬼の実態が、全国放送で映し出されたのだ。
国民の間では恐怖と不安が広がり、政府はその対応を迫られることになる。

そんな中、国会ではある法案が可決された。
その名も――「鬼殺優先法」

表向きは「国民の安全を守るための緊急対策」。
しかし実際には、鬼に対して人権を認めない、極めて一方的な内容だった。
この法律によって、鬼の存在は“法の下での悪”として公式に位置づけられることとなる。

背後で糸を引いていたのは、桃太郎機関。
彼らは政府と深く結びつき、影から国の決定を操っていた。
総理大臣・桃山川豊作は「鬼の存在公表反対派」。
一方、副総理の安場二郎は「賛成派」。
閣僚の間でも意見が分かれ、会議はまるで“桃太郎機関の延長”のようだった。

さらに、桃太郎機関の三人の総士隊長――
桃屋五月雨、桃井戸颯、そして桃喰十兵衛。
この三人の立場の違いが、国家の方針そのものを左右していく。

・桃屋五月雨:公表賛成派。「鬼と桃の存在を正しく伝えるべき」
・桃井戸颯:反対派。「混乱を招く。秩序を守るため隠すべき」
・桃喰十兵衛:中立を装いながら、実は裏で全てを操る張本人。

そしてその上にいるのが、謎の存在――大皇帝
彼は表舞台に姿を見せず、桃太郎機関全体を支配している影の支配者。
彼の命令は絶対であり、今回の法案もまた彼の意志によるものだと噂されている。

「鬼神の子は殺すな。捕獲せよ。」
――それが大皇帝から下された命令だった。

なぜ“殺すな”なのか。
その理由は明かされないまま、物語はさらに深い闇へと進んでいく。

神門が直志から聞いた「桃太郎の秘密」と、国家が進める鬼排除政策。
それらが交差する時、“桃と鬼の歴史の真実”がついに暴かれる――。

四季に迫る新たな脅威

鬼の存在が世に知れ渡ったことで、街は一変した。
テレビやSNSでは連日「鬼狩り映像」が流れ、
人々は“正義”の名のもとに鬼を恐れ、排除し始めていた。

そんな中、羅刹学園の生徒と教師、合わせて9人が
内閣府の公式サイトで指名手配されるという異常事態が発生。
「鬼と関わりを持った」という理由だけで、
彼らは“国家の敵”として扱われてしまったのです。

街にはアンチが溢れ、
SNS上では「桃太郎機関を支持する派」と「鬼を擁護する派」が対立。
まるで現代社会そのものを映すように、憎しみの言葉が飛び交います。

そんな混乱の中で、四季たちは動き出します。
彼らは二人一組で街へ出て、捕らえられた鬼たちを救出していく。
その姿は、もはや“鬼の味方”と呼ばれるほどに。

しかし、ある救出任務の途中で異変が起こります。
四季が発見したのは、気を失って倒れている少女。
彼女を助けようと抱きかかえた瞬間――
少女の手に握られた注射器が、四季の首筋に突き立てられました。
意識が遠のく中、四季は気絶。

四季に迫る新たな桃太郎の刺客――
そして物語は――静かに幕を閉じます。

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まとめ|桃と鬼、正義はどちらにあるのか

『桃源暗鬼』26巻は、これまでの戦いを“善と悪の物語”から、“価値観の物語”へと塗り替える一冊でした。
桃太郎機関の理念は、もともと「人間を守る」という正義から始まったはず。
けれど、その正義が形を変え、いつしか“排除と支配”へとすり替わってしまった。

一方、鬼たちはどうか。
彼らは確かに人間を襲う存在もいるが、霧島の村で神門が見たのは――
家族を大切にし、穏やかに暮らす“普通の命”だった。
その光景は、読者に「悪とは誰なのか?」を問いかける鏡のようでもあります。

神門は正義を信じて鬼を討ってきた桃太郎。
しかし、自分が守ろうとした少年を死なせたことで、その信念は音を立てて崩れました。
そして彼のもとに現れた桃瓦直志が語る「桃太郎の秘密」。
それが意味するのは、桃と鬼、どちらか一方だけが悪ではないという現実です。

結局、正義も悪も、立場が変われば逆転する。
26巻はその境界を壊し、読者に問いを投げかけた巻でした。

「鬼は悪なのか。
それとも、“悪”を作り出したのは人間なのか。」

物語は今、政治と歴史、そして魂の真実が交わる地点へ。
27巻では、これまで伏せられてきた「桃太郎と鬼の起源」が明らかになるでしょう。
それは、すべての“正義”をひっくり返すほどの真実かもしれません。

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