
『SPY×FAMILY』や『ダンダダン』などを担当してきた編集者・林士平さんをめぐり、少年ジャンプ+編集部から突然のお知らせが発表されました。
集英社と林さんの会社「ミックスグリーン」との業務委託が終了したという内容です。
ところが林さん側は、その後も4作品の編集を続けると発表しています。
「契約が終わったのに、なぜ担当は続くの?」「集英社と何かあった?」と分かりにくく感じた人も多いはずです。
両者の発表とこれまでの動きを整理すると、何が変わり、何が変わらないのかが見えてきます。
この記事でわかること
- 林士平さんと集英社の間で何があったのか
- 契約終了の理由は判明しているのか
- 『SPY×FAMILY』など4作品への影響
- ミックスグリーンの新メディアとの関係
林士平と集英社に何があった?
集英社の少年ジャンプ+編集部は2026年9月30日、ミックスグリーンへの編集業務などの委託を、同年7月31日付で終了したと発表しました。
それに伴い、ミックスグリーン所属の編集者である林士平さんとの業務委託関係もすべて終了したとしています。
一方、林さん側は同日、『SPY×FAMILY』『ダンダダン』『ケントゥリア』『WITCHRIV』について、漫画家とミックスグリーンが直接契約し、今後も編集業務を担当すると発表しました。
ここが今回の話を分かりにくくしている部分です。
ただし、両者の発表は必ずしも矛盾しているわけではありません。
集英社との契約は終了しても漫画家との契約は続く
今回終了したのは、集英社からミックスグリーンや林さんへの業務委託です。
一方で、林さん側が発表したのは、漫画家とミックスグリーンの直接契約です。
つまり、
「集英社から依頼を受けて編集する」
という関係は終了しました。
その代わりに4作品では、
「漫画家と直接契約して編集に関わる」
という形になっています。
そのため、「集英社との契約が終了した=林士平さんが4作品から完全に外れた」という意味ではありません。
契約終了の理由は公表されていない
では、なぜ集英社と林士平さんの契約は終了したのでしょうか。
2026年10月1日時点で、具体的な理由は公表されていません。
集英社の発表にも、林さん側の発表にも、契約終了に至った経緯やトラブルについての説明はありません。
SNSでは「集英社と揉めたのでは」「作家を引き抜いたのでは」といった見方も出ています。
しかし、これらを裏付ける公式情報は確認できません。
「終了させました」という表現だけでは判断できない
集英社の発表では、ミックスグリーンへの業務委託を「終了させました」と表現しています。
この言葉が強く感じられることから、両者の間に何かあったのではないかと受け取る人もいます。
ただし、文章表現だけから集英社側の意図や感情まで判断することはできません。
現時点で確認できる事実は、7月31日に業務委託が終了したというところまでです。
なお、この事実が公表されたのは9月30日です。
契約終了から発表まで約2か月空いた理由についても説明されていません。
契約終了前にミックスグリーンは新メディアを準備していた
今回の件で注目したいのが、ミックスグリーンの別の動きです。
林さんは2026年4月17日、新しい漫画編集部を立ち上げ、作家や作品の募集を始めたことを発表しました。
掲載先は「準備中の新メディア」とされています。
さらに林さんは、この新メディアについて「集英社、ジャンプ+とは関係ございません」と説明していました。
現在は「MIX GREEN MANGA AWARD」も開催されています。
2026年秋の募集ページでは、『ダンダダン』作者の龍幸伸さんが特別審査員を務めています。
龍さんのコメントには、ミックスグリーンが今後「新しいプラットフォーム」を作ることも明記されています。
つまり、ミックスグリーンが集英社とは別の漫画メディアを準備していること自体は事実です。
ただし、ここは切り分ける必要があります。
新メディアの発表が4月。
集英社との業務委託終了が7月31日。
時系列では近いものの、新メディアの立ち上げが契約終了の原因だったとは公表されていません。
両者を直接結び付けるのは、現時点では推測になります。
『SPY×FAMILY』などジャンプ+4作品はどうなる?
今回、林さん側が名前を挙げたのは次の4作品です。
- 『SPY×FAMILY』
- 『ダンダダン』
- 『ケントゥリア』
- 『WITCHRIV』
結論からいえば、4作品が今回の契約終了を理由に少年ジャンプ+から消えるという発表はありません。
集英社は、林さんに担当を依頼していた少年ジャンプ+掲載作品について、新たな体制のもと少年ジャンプ+で連載を継続すると明言しています。
林さん側も、4作品の漫画家とミックスグリーンが直接契約し、編集業務を続けるとしています。
4作品がミックスグリーンの新メディアへ移籍するわけではない
ミックスグリーンが新しい漫画メディアを準備しているため、「4作品もそちらへ移るのでは」と考える人もいるかもしれません。
しかし、現在そのような発表はありません。
むしろ集英社は、今後も少年ジャンプ+で連載すると明言しています。
少なくとも現在確認できる範囲では、
少年ジャンプ+で作品を掲載することと、ミックスグリーンが編集に関わることが並行して続く形になります。
なぜ今回の発表が分かりにくかったのか
今回の混乱は、「誰と誰の契約が終わったのか」が一見分かりにくいことから生まれています。
集英社が終了したのは、集英社からミックスグリーンや林さんへの業務委託です。
林さんが継続すると説明したのは、漫画家とミックスグリーンの直接契約による編集業務です。
契約している相手が違います。
そのため、
「集英社との関係は終了した」
と、
「林士平さんは4作品の編集を続ける」
は同時に成立します。
ただし、詳しい契約内容は公開されていません。
集英社側で誰が編集を担当するのか、ミックスグリーンとどのように役割を分けるのかといった部分までは確認できません。
この先を断定すると、公式発表を超えた推測になってしまいます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 林士平さんは今回、集英社を退社したのですか?
A. いいえ。林士平さんは2022年にすでに集英社を退社しています。
その後はミックスグリーンを設立し、外部の編集者として『SPY×FAMILY』や『ダンダダン』などを担当してきました。
今回終了したのは「社員としての在籍」ではなく、退社後に続いていた集英社との業務委託関係です。
Q2. 林士平さんは『SPY×FAMILY』や『ダンダダン』の担当を外れたのですか?
A. 現在発表されている内容では、完全に外れたわけではありません。
ミックスグリーンは4作品の漫画家と直接契約し、引き続き編集業務を担当すると発表しています。
Q3. 集英社と林士平さんは喧嘩別れしたのですか?
A. そのような事実は確認されていません。
契約終了の具体的な理由は双方とも公表していないため、トラブルや対立があったと断定することはできません。
Q4. 4作品はいずれミックスグリーンの新メディアへ移籍しますか?
A. 現時点で移籍の発表はありません。
集英社は、林さんが担当していた少年ジャンプ+掲載作品について、今後も少年ジャンプ+で連載を続けると発表しています。
Q5. ミックスグリーンの新メディアは本当に作られるのですか?
A. 新メディアの準備が進んでいることは確認できます。
ミックスグリーンは作家募集や漫画賞を実施しており、「MIX GREEN MANGA AWARD」でも新しいプラットフォームを作る方針が示されています。
ただし、正式な媒体名やサービス開始時期など、まだ公表されていない情報もあります。
まとめ
今回の発表で変わったのは、林士平さんが作品づくりに関われなくなったことではなく、その関わり方です。
集英社から編集を委託される立場から、漫画家と直接契約して編集を続ける立場へ。
さらにその一方で、ミックスグリーンは独自の漫画メディアも準備しています。
だからこそ今回の動きは、単なる「人気編集者との契約終了」だけでは捉えきれません。
ただ、契約終了の理由や新メディアとの因果関係については、まだ空白が残っています。
確認できている事実と、その空白を埋める推測を分けて見ることが、今回のニュースを理解する一番大切なポイントです。



