『VIVANT』第13話で、まさかの「裏切り者」として浮上した野崎守。
「クーダン国立飛行訓練所に電話しただけで、なぜ裏切りになるの?」
「野崎は本当に別班を裏切ったの?」
そんな疑問を残したまま迎えた第14話では、野崎がこれまで裏で何をしていたのか、その一端が明らかになりました。
しかし、すべての謎が解けたわけではありません。
むしろ野崎の行動を追っていくと、「本当に日本を裏切ったのか?」「別の目的があるのでは?」という新たな疑問も浮かんできます。
さらに、佐野部長との関係や新たな組織「シンシー」、テントの孤児院をめぐる意味深な描写など、今後につながりそうな手掛かりも登場しました。
この記事では、第14話までに明らかになった事実を整理しながら、野崎がなぜ裏切ったのか、その本当の目的を考察します。
この記事でわかること
- 野崎が別班を裏切って何をしたのか
- クーダンへの電話がなぜ裏切りにつながったのか
- 野崎が接触したシンシーの正体
- 野崎が本当に日本を裏切った可能性
- シンシーへの潜入任務説の根拠
- 樊林杏がテントの孤児院に反応した理由
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野崎は本当に裏切り者だった?
第14話で明確になったのは、野崎が別班5人の情報をシンシー側へ渡していたことです。
さらに野崎は、元・中国公安部第6局長の樊林杏(ハン・リンシン)と接触。
別班の存在を証明した功績を評価され、日本円で50億円もの報酬を受け取りました。
つまり、
「野崎は本当に別班を売ったのか?」
という問いについては、第14話時点では「売った」と考えて問題ありません。
しかし、
「野崎は日本そのものを裏切ったのか?」
については、まだ答えが出ていません。
ここを分けて考えることが、第14話を理解する重要なポイントです。
野崎は何をした?裏切りの全貌
野崎は、新庄がノゴーン・ベキの脱獄を手助けしたことを利用しました。
新庄に別班拉致の疑いが向く状況を作り、自身はその裏側で別班の情報をシンシーへ流していたとみられます。
第13話まで乃木たちは新庄を追い続けていました。
しかし、新庄を拘束して調べても別班拉致について何も知らない。
そこで調査をやり直した結果、野崎へつながる手掛かりが浮上しました。
第14話では、その疑惑を野崎自身の行動が裏付けることになります。
シンシー側にとって野崎は、各国の諜報機関ですら確認できなかった別班の存在を証明した人物。
別班という日本最高レベルの機密情報を持ち込んだことで、野崎はシンシー内部へ入り込む立場まで手に入れました。
その代償はあまりにも大きく、黒須を含む別班員5人はシンシー側に拘束されています。
野崎の行動が演技だったとしても、別班員たちが実際に危険へさらされている事実は消えません。
だからこそ「実は味方だった」で簡単に片付けられない展開になっています。
クーダンへの電話はなぜ裏切りの証拠になった?
第13話で特に分かりにくかったのが、クーダン国立飛行訓練所への電話です。
野崎は公安・和久井の携帯電話を借り、その電話からクーダン国立飛行訓練所へ連絡していました。
この電話だけで、
「野崎=裏切り者」
と断定できたわけではありません。
重要だったのは、新庄に関する情報を野崎が以前から独自に把握していた可能性が出てきたことです。
それまで野崎は、新庄を追う側にいるように見えていました。
ところが実際には、新庄の能力や過去を調べながら、その情報を乃木たちへ十分に共有していなかった。
さらに第14話で、野崎が新庄へ疑いを向ける状況そのものを利用していたことが分かります。
つまりクーダンへの電話は「裏切りの決定的証拠」というより、
野崎が表向きとは別の目的で新庄を調べていたことを示す手掛かり
だったと考えると理解しやすくなります。
第13話だけでは唐突に見えた電話が、第14話によってようやく一本の線につながりました。
シンシーとは?第2シーズン最大の宿敵
野崎が接触したのが「Xinxi(シンシー)」です。
シンシーを率いるのは、宮下今日子さん演じる樊林杏(ハン・リンシン)。
樊林杏は元・中国公安部第6局長で、現在はシンシーの責任者を務めています。
AIハヤトによると、シンシーは表向きは多国籍の民間情報機関。
しかし実態は、中国における「別班」のような秘密組織です。
日本の別班が中国系工作員や諜報員を排除してきたことから、シンシーは別班に強い敵意を持っているとされています。
拠点があるとみられるのは、アゼルバイジャンの隣国に位置するゴルバド共和国。
拉致された黒須たち別班員も、この国にあるシンシーの施設へ集められていました。
第1シーズンの最大の敵が「テント」だったとすれば、第2シーズンではシンシーとの情報戦が本格的に始まった形です。
野崎の裏切り目的はシンシーへの潜入任務?
第14話を見た限り、最も気になるのが、
野崎はシンシーへ潜入するため、あえて裏切り者になったのではないか
という可能性です。
もちろん現時点では確定していません。
乃木とFも野崎について複数の可能性を考え、その中には「野崎の裏切り自体が何らかの任務」という選択肢がありました。
Fはその可能性を最も低く見積もっています。
しかし第14話には、むしろ任務説を疑いたくなる描写がいくつもありました。
佐野部長が野崎の裏切りを知っていた
最も大きいのが、公安の佐野部長です。
乃木たちの調査によって、佐野が野崎の行動を把握していたことが浮かび上がりました。
第14話では佐野部長が野崎による別班情報の流出を知っていたことが明らかになります。
もし野崎が個人的に外国組織へ寝返っただけなら、公安部長まで事情を知っているのは不自然です。
もちろん、
「佐野もシンシー側だった」
「公安内部そのものが侵食されている」
という可能性も残っています。
それでも、佐野の存在によって「野崎が極秘任務を遂行している」という線は簡単には消せなくなりました。
野崎は公安内部の内通者を探していた
樊林杏はテントについて強い興味を示します。
野崎はテントの詳細な組織情報や人間関係を把握していると告げたうえで、交換条件としてシンシー側に質問しました。
公安へ潜入させていた人物は誰なのか。
これはかなり重要な行動です。
本当に金だけが目的なら、50億円を受け取って終わればいい。
ところが野崎は、自分が所属していた公安内部にシンシー側の人間がいるのかを探ろうとしています。
裏切り者という立場を利用して、むしろ敵側の情報を抜こうとしているようにも見えます。
テントの情報をすべて渡さなかった
樊林杏が情報提供を拒むと、野崎もテントの情報を渡しませんでした。
自分しか知らない情報を持っていれば、簡単には始末されない。
野崎はそう判断し、テントの情報を自分の「保険」として残します。
ここにも野崎らしさがあります。
50億円を手にしてシンシーへ寝返った人間というより、敵地で生き残りながらさらに深いところへ入り込もうとしている諜報員の行動に近く見えます。
テントの孤児院を話した意味が重要
第14話で、野崎の本当の目的を考えるうえで特に重要だったのがテントの孤児院です。
樊林杏は、なぜ野崎がノゴーン・ベキを「尊敬に値する人物」と評価するのか興味を示します。
そこで野崎は、テントがテロによって得た報酬をバルカの孤児たちへ使っていたことを説明しました。
すると樊林杏の表情が変わります。
そしてその場を離れ、急いで何者かへ情報を伝えに向かいました。
野崎もその反応を見逃していません。
「テントの孤児院に何がある?」
と疑問を持つ姿が描かれました。
ここはかなり意味深です。
野崎が何気なく話した結果、偶然樊林杏が反応したとも考えられます。
一方で、野崎が相手の反応を確認するため、あえてテントの孤児院という情報を小出しにした可能性もあります。
もし後者なら、野崎はシンシーに寝返ったのではなく、
シンシーが何を探しているのかを探るために潜入している
ことになります。
そして今後の大きな謎になりそうなのが、
シンシーとテントの孤児院にどんな接点があるのか
という点です。
テントの物語は第1シーズンで終わったように見えましたが、ベキが残したものが第2シーズンの敵へつながっている可能性が出てきました。
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野崎は50億円のために裏切った?
野崎はシンシーから日本円で50億円を受け取っています。
金額だけ見れば、裏切りの動機として十分すぎる額です。
しかし、これまで描かれてきた野崎という人物を考えると、金だけを目的に日本を裏切ったという説明では違和感が残ります。
さらに野崎は報酬を受け取った直後も、公安内部の内通者を探り、テントの情報をすべて渡さず、樊林杏の反応まで観察しています。
50億円は「裏切った報酬」であると同時に、
シンシーから正式に信用を得るための取引の証明
という意味を持っているのかもしれません。
ただし、これは現時点では考察です。
第14話で確認できる事実は、野崎が50億円を受け取ったところまでです。
スネイプ先生の伏線も再び意味を持つ?
野崎の裏切りが判明してから再び注目されているのが、第1シーズンの「スネイプ先生」です。
第1シーズンで乃木は野崎に対して、映画『ハリー・ポッター』のスネイプを利用したメッセージを送っています。
スネイプは物語の中で長く裏切り者に見える立場にいながら、その行動には別の目的がありました。
もちろん、
「スネイプが出てきたから野崎も二重スパイ」
と断定することはできません。
ただ、第2シーズンで野崎自身が「最大の裏切り者」に見える展開になったことで、この過去のやり取りが再び意味を持ち始めています。
野崎が表向きには敵側へ立ちながら、その内部から別の任務を進めているなら、スネイプとの共通点はかなり大きくなります。
それでも野崎を味方と断定できない理由
ここまで見ると「やっぱり野崎は潜入捜査だ」と考えたくなります。
しかし第14話は、そう簡単に安心させてくれません。
野崎が流した情報によって、黒須たち別班員5人は実際にシンシーへ拘束されています。
黒須は拉致の際にシンシー側の人間を倒したため激しい暴行を受け、ほかの別班員も治療が必要なほど追い詰められていました。
たとえ大きな任務のためだったとしても、仲間の命を本当に危険へさらしていることになります。
そして佐野部長が事情を知っていたことも、
公安の極秘作戦
を意味するとは限りません。
逆に公安内部にシンシー側の協力者が存在する可能性もあります。
乃木とFが考えたように、現時点では複数の筋書きが成立します。
野崎が味方だと信じたい材料は増えた。
しかし「野崎は味方」と断定できる証拠は、まだ出ていません。
このギリギリの状態こそ、第14話の面白さでした。
第15話以降で注目したいポイント
野崎の目的を判断するうえで、次に重要になるのは佐野部長との関係です。
佐野が野崎を秘密裏にシンシーへ送り込んだのなら、野崎の裏切りは公安による極秘作戦だった可能性が一気に高まります。
一方、佐野自身がシンシーとつながっているなら、公安内部にも大きな闇が存在することになります。
さらに注目したいのが、樊林杏が反応したテントの孤児院です。
シンシーがなぜテントを調べているのか。
なぜ孤児院という言葉にあれほど反応したのか。
そして野崎は何を確かめようとしているのか。
第14話で「誰が裏切ったのか」という謎はほぼ解けました。
その代わり物語は、
「野崎は何のために裏切ったのか」
という、さらに大きな謎へ進んでいます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 『VIVANT』のシンシーとは何ですか?
A. シンシー(Xinxi)は、表向きは多国籍の民間情報機関ですが、その実態は中国側の秘密情報組織とされています。作中では日本の「別班」に近い存在として説明されており、樊林杏(ハン・リンシン)が責任者を務めています。第14話では、野崎がシンシー側と接触していたことも明らかになりました。
Q2. 野崎は別班のメンバーなのですか?
A. 第14話までの時点で、野崎が別班員であるとは明らかになっていません。野崎は警視庁公安部の人物として行動しています。ただし、別班の存在や乃木の行動を深く理解しているうえ、シンシーとも独自に接触しているため、公安とは別の極秘任務を担っている可能性も考えられます。
Q3. 野崎がシンシーから受け取った50億円は何の報酬ですか?
A. 野崎が別班の存在を証明し、別班員の情報をシンシー側へ渡したことに対する報酬と考えられます。ただし、野崎が本当に金銭目的で別班を売ったのかは明らかになっていません。50億円を受け取ったあとも情報収集を続けていることから、別の目的が隠されている可能性があります。
Q4. 佐野部長もシンシーの仲間なのでしょうか?
A. 現時点では、佐野部長がシンシーの協力者だとは確定していません。ただ、第14話では佐野が野崎の行動を把握していたことが判明しました。野崎と佐野が極秘任務を進めている可能性、佐野も他国の情報機関とつながっている可能性などが考えられますが、真相はまだ明らかになっていません。
Q5. シンシーとテントの孤児院にはどんな関係があるのですか?
A. 第14話までの時点では、シンシーとテントの孤児院の具体的な関係は明らかになっていません。ただし、野崎からテントがバルカの孤児を支援していたと聞いた樊林杏が強く反応し、その場を離れる意味深な描写がありました。野崎自身もその反応を不審に感じており、孤児院に何が隠されているのかは今後の重要な謎になりそうです。
まとめ
第14話で、野崎が別班5人の情報をシンシーへ流したことは明確になりました。
しかし、それだけで野崎を「日本を裏切った人物」と決めるには、まだ不自然な点が多く残っています。
野崎は本当に裏切り者なのか。
それとも、味方なのか。
今後、その真意が明かされる瞬間に注目です。



